区画席飲食店営業
くかくせきいんしょくてんえいぎょうPartitioned-Seat Food and Drink Business
区画席飲食店営業は、風営法第2条第1項第3号の風俗営業です。喫茶店やバーなどのうち、他から見通すことが困難で、広さ5平方メートル以下の客席を設けて営むものが当たります。営業所ごとに、都道府県公安委員会の許可が必要です。
区画席飲食店営業は、風営法が定める風俗営業のひとつです。喫茶店やバーなどで、他から見通すことが困難で、広さ5平方メートル以下の客席を設けて営む場合が当たります。営業所ごとに、都道府県公安委員会の許可が必要です。
- 根拠は、風営法第2条第1項第3号です。許可は第3条、無許可営業の罰則は第49条にあります。
- 許可を受けた風俗営業者は、深夜(午前0時から午前6時)に営業できません。都道府県の条例に特別の定めがある場合は例外です(第13条)。
- 飲食店としての食品衛生法の許可は、これとは別に要ります。
風営法は、風俗営業を5つに分けています(第2条第1項)。接待をして遊興や飲食をさせる店が第1号、営業所内の照度を10ルクス以下にする店が第2号、区切った客席のある店が第3号です。第4号と第5号は、まあじゃん屋やぱちんこ屋、ゲームセンターなどの遊技場です。
第1号から第3号までは、まとめて「接待飲食等営業」と呼ばれます(第2条第4項)。ただし、区画席飲食店は、接待をするかどうかを要件にしていません。見るのは、客席の広さと見通しです。
許可証に書かれる営業の種類は、警察庁の解釈運用基準で決まっています。第3号の営業は「区画席飲食店」、第2号の営業は「低照度飲食店」です。
第2条第1項第3号の対象は、「喫茶店、バーその他設備を設けて客に飲食をさせる営業」です。そのうち、「他から見通すことが困難であり、かつ、その広さが五平方メートル以下である客席を設けて営むもの」が当たります。
条件は3つです。飲食をさせる店であること、他から見通しにくいこと、客席が5平方メートル以下であること。全部そろったときだけ、第3号に当たります。
「客席」という言葉は、施行規則第2条が、照度を測る場面で定めています。客に飲食をさせるために設けた食卓や椅子などの設備と、その設備を使う客が通常使う部分、という意味です。
5平方メートルは、約2.2メートル四方の広さです。条文に「個室」や「ボックス席」という言葉はありません。呼び名がどうであれ、客席が見通しにくく、5平方メートル以下であれば当たります。
風俗営業を営もうとする人は、営業所ごとに、営業所を管轄する都道府県公安委員会の許可を受けます(第3条第1項)。申請書は、営業所の所在地の所轄警察署長を経由して出す決まりです(施行規則第1条)。
許可の基準には、人の事情と営業所の事情があります。申請する人が破産手続開始の決定を受けて復権していない場合などは、許可されません(第4条第1項)。営業所の構造や設備が技術上の基準に合わないときも、許可されません。条例で定める地域内にあるときも同じです(第4条第2項)。
区画席飲食店の構造の基準は、施行規則第7条の表に書かれています。たとえば、客室の内部が営業所の外から容易に見通せないことが求められます。客室の出入口に鍵をかけられないことも、基準のひとつです。ただし、営業所の外に直接つながる出入口は除かれます。営業所内の照度が10ルクス以下にならないよう維持できる構造も求められます。細かい条件は原文で確かめてください。
営業が始まってからの決まりもあります。風俗営業者は、深夜に営業してはいけません(第13条)。営業所で20歳未満の人にたばこや酒類を出してはいけません。18歳未満の人を客として立ち入らせることも禁止です(第22条第1項)。
許可を受けずに風俗営業を営むと、5年以下の拘禁刑か1千万円以下の罰金に処され、両方が科されることもあります(第49条第1号)。
同じ営業所で、別の種別の風俗営業の許可を重ねて受けることは、原則としてできません(解釈運用基準)。
食品衛生法の許可を出すのは都道府県知事です(保健所を設置する市や特別区では市長・区長。第76条。第55条)。許可の対象は第54条の営業で、飲食店営業も政令で指定されています(施行令第35条)。
食品衛生法の許可を受けても、風営法の許可を受けたことにはなりません。区画席の要件に当たる作りなら、公安委員会の許可も要ります。
警察庁の解釈運用基準には、シーシャや水たばこを名指しした記述はありません。
風営法第2条第1項第3号の要素は、客席が他から見通すことが困難であること、その客席の広さが5平方メートル以下であることの2点です。飲食をさせる店であることに加えての条件です。
シーシャバーのように飲食を出す店なら、食品衛生法の許可の確認も別に要ります。
低照度飲食店営業は、営業所内の照度を10ルクス以下にして営む飲食店です(第2条第1項第2号)。見るのは明るさで、客席の広さは見ません。照度の測り方は、施行規則第2条と解釈運用基準の第3にあります。構造の基準にも、客室の床面積を一室5平方メートル以上とする決まりがあります(施行規則第7条)。区画席の「5平方メートル以下」とは、向きが逆です。
特定遊興飲食店営業は、設備を設けて客に遊興をさせ、酒類を提供して飲食をさせる営業のうち、深夜(午前0時から午前6時)にも営むものです。風俗営業に当たるものは除きます。
深夜酒類提供飲食店営業は、バーや酒場のように酒類を出す飲食店(食事を主にする店は除く)が、深夜に営業するときに出す届出です。営業所ごとに公安委員会へ出します(第33条)。こちらは届出なので、許可制の区画席とは手続きが違います。深夜に営業できる点も、風俗営業との違いです。
区画席飲食店営業とは何ですか?
風営法で風俗営業のひとつに数えられる飲食店です。見通しにくい5平方メートル以下の客席があると当たり、営業所ごとに公安委員会の許可が要ります。
許可はどこで受けますか?
営業所の所在地を管轄する都道府県公安委員会です。申請書は、所轄の警察署長を経由して出します(風営法第3条、施行規則第1条)。
許可なしで営業するとどうなりますか?
5年以下の拘禁刑か1千万円以下の罰金に処され、両方が科されることもあります(風営法第49条第1号)。
区画席の許可を受けると、深夜も営業できますか?
原則としてできません。風俗営業者は、午前0時から午前6時の深夜に営業してはいけません。都道府県の条例に特別の定めがある場合は例外です(第13条)。
飲食店の営業許可があれば、風営法の許可は要りませんか?
別の許可です。食品衛生法の許可は都道府県知事(保健所を設置する市や特別区では市長・区長)、風営法の許可は公安委員会が出します。区画席の要件に当たる作りなら、両方が必要です。
カーテンで区切ったシーシャ席は、区画席にあたりますか?
飲食をさせる店で、客席が他から見通すことが困難であり、かつ広さが5平方メートル以下なら当たります。
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