ラタキア
らたきあLatakia
ラタキアは、日干しした葉を木の煙でいぶして作る、黒っぽい燻製のたばこ葉です。名前はシリアの港町ラタキアにちなみ、いまの主産地はキプロスです。強い燻製の香りがあり、おもにパイプたばこのブレンドに使われます。
ラタキアは、たばこ葉の名前です。まず葉を日に干して乾かし、そのあと木の煙でいぶして仕上げます。Wikipediaは、シリアで生まれた「日干しで、煙でいぶしたたばこ」と説明しています。
仕上がりは、黒に近い色の葉です。香りは強い燻製のにおいで、革や焚き火、お香、松脂を思わせると言われます。この葉をブレンドに足して、パイプたばこの味に個性を出します。
使い道は、パイプたばこが中心で、一部の葉巻や紙巻きたばこにも使われます。
ラタキアは、シリアの港町ラタキアの名前です。この港へ葉が運ばれました。Merriam-Websterによると、この語が英語に現れたのは1833年です。
はじまりには、ひとつの言い伝えがあります。豊作で余った葉を、農家が家の梁に吊るしておきました。そこへ炉の煙が当たって、葉がゆっくり乾いた、という話です。Wikipediaは、偶然だった可能性があると書いています。
いまの主産地はキプロスです。シリア産の輸出は、2008年の約800万ドルから下がりました。2010年に輸出が途絶え、その時点の額が327万ドルだった、とWikipediaは書いています。理由はひとつではありません。Wikipediaは、紛争、規制、政治、制裁の組み合わせだと書いています。Wikipediaの同じ節は、シリアの森林の減少と、ブルーモールドという病気の被害も取り上げています。ブルーモールドは、1963年の1年だけで、シリアのたばこの生産量を大きく減らしました。1,700万ポンドから250万ポンドへの減少だと、Wikipediaは書いています。
ケベック州政府の用語辞典は、別の説明を載せています。森での違法な栽培を抑えるために、シリア政府がこの製法を禁じた、というものです。理由の書き方は、出典によって違います。
ここからの製法は、Wikipediaの記述が中心です。同じページには、出典の追加を求める注記がついています。細かい数字は目安です。
シリアでは、まず葉を茎につけたまま、3週間以上日に干します。いぶす作業は、山の小屋で行います。小屋は土の床で、換気がありません。梁から葉を吊るし、地面に掘った1つか2つの火穴でいぶします。どんな薪を使うかははっきりしません。小屋の近くには、イナゴマメ、オーク、アレッポマツ、レバノンスギなどがよく生えている、とWikipediaは書いています。
煙にあてた葉は、水分を戻してから詰められ、ラタキアの港へ運ばれます。いぶして水分を戻すと、重さは約15%増えます。そのあと、茎を除いた平地の葉を山の葉と混ぜ、最長90日ほど貯蔵庫で発酵させる、という流れです。
キプロスの作り方は、いくつかの点で違います。株を切って地面に並べ、ひっくり返しながら、18〜20日ほど干します。この日干しは、シリア式ほど完全ではないそうです。いぶす小屋では、20〜30日かけて、ミルトスから始めて、マツやオーク、緑の枝葉、香りの強い灌木へと、燃やすものを替えていきます。
キプロスでは、発酵は必須ではありません。正しく発酵させるには最大8万ポンドの大きな山が必要で、見張る手間がかかり、発火のおそれもあります。そのため製造者は、この工程を省くことを好む、とWikipediaは書いています。かわりに、1万〜3万ポンドの束を寝かせて整えます。仕上がりは、革のようにしなやかで、黒に近い色です。
サイバーチルの用語集は、ラタキアを「革・焚き火・松脂様」の調味葉と書いています。別の項では、革や土、お香などと表されるとも説明しています。少量で全体を引き締める調味料のような存在で、イギリス式とバルカン式のブレンドの個性を決める、という位置づけです。
産地で、香りは違うと言われます。シリア産は穏やかで、花やスパイスの香りに、木の煙とワインのような酸味が重なります。キプロス産は、それより力強く、甘い革と煙の香りが特徴です。シーダーとマスチックの薪が、花のような香りを足すそうです。
量にも目安があります。シリア産は、ふつうブレンドの15%より少なく加えます。35%以上になると、煙の刺激と酸味が目立つ、とブレンダーは言うそうです。
伝統的な使い道は、パイプたばこのブレンドです。イギリス式とバルカン式は、ラタキアを入れてはじめて、そう呼ばれます。ベースはバージニア種かバーレー種が多く、仕上げにラタキアなどのオリエント種を足す形です。Mac Barenも、イギリス式の典型的なブレンドを、バージニア種、オリエント種、ラタキアの組み合わせと説明しています。
バルカン式は、ラタキアの割合を高めた、濃いイギリス式のことです(サイバーチルの用語集)。
1990年代の終わり以降は、チョコレートやバニラの香料を使った甘いブレンドに、ラタキアを合わせる例もあります。力強い配合では、50%まで使うものがあるそうです。
ラタキアは、日干しした葉を煙でいぶして作る製品です。もとになる葉は、オリエント種です(オリエント種)。シリア産もキプロス産も、昔は Nicotiana rustica と N. tabacum の2つの種が使われました。いまの生産者の多くは、おもに N. tabacum を使います。
シリア産のもとの品種は、はっきりしません。shekk-el-bint か、トルコの Yayladag が有力とされていますが、記録は少ないままです。
乾かし方の言葉で整理すると、前半はサンキュアードです。後半は、煙でいぶすファイヤーキュアードの仲間です。ラタキアの特徴は、乾いた木と生の香木の両方から出る大量の煙を使う点だと、Wikipediaは整理しています。
ラタキアは、燻煙乾燥の葉の一種です。国内の記事(CLOUD SHISHA MEDIA)は、シーシャの葉をブロンドリーフとダークリーフに分けていて、燻煙乾燥の葉はダークリーフの仲間に入れています。
ラタキアとは何ですか?
日干しした葉を、さらに木の煙でいぶして作る、黒っぽい燻製のたばこ葉です。名前はシリアの港町ラタキアにちなみます。おもにパイプたばこのブレンドに使われます。
ラタキアはどこで作られていますか?
元はシリアですが、いまの大規模な生産はキプロスです。Wikipediaによると、シリア産の輸出は、2008年の約800万ドルから下がり、2010年に途絶えました。その時点の額は327万ドルでした。
ラタキアはどんな香りがしますか?
強い燻製の香りで、革、焚き火、お香、松脂にたとえられます。産地で違い、シリア産は穏やかで花やスパイスを感じ、キプロス産はより力強く甘い革の香りだと言われます。
パイプたばこ以外にも使われますか?
Wikipediaによると、一部の葉巻や紙巻きたばこにも使われています。1990年代の終わり以降は、チョコレートやバニラのような香料を使った甘いブレンドにも合わせる例があります。
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