手巻き用語辞典
この研究室が観測してきた 150語 を五十音順にまとめました。引きたい言葉を選ぶか、上のインデックスから探してみてください。

あ行21語
アコーディオン折り(チップの折り方)
吸い方・技術あこおでぃおんおりAccordion Fold (Filter Tip Technique)
フィルターチップ用の紙を巻き上げる前にジグザグに数回折り込み、内部に通気の通り道を作る技法です。単に丸めるだけの場合に比べて葉くずが口に入りにくくなるとされ、「W」や「M」形に折るなどのバリエーションも紹介されています。
アセテートフィルター
器具あせてえとふぃるたあAcetate Filter
アセテート(化学繊維)やコットンを素材に使った、手巻きたばこ用フィルターの一種です。長さによって喫味の重さを調整でき、味わいをマイルドにしたい場合によく選ばれています。
アンバーリーフ
歴史・銘柄史あんばーりーふAmber Leaf
アンバーリーフは、日本たばこ産業(JT)傘下のギャラハー社が展開する英国発のシャグブランドで、2025年時点で英国内で最も人気の高いシャグブランドとされています。2012年には従来の濃色系ブレンドに対し、より軽い口当たりを狙ったバージニア種主体の「アンバーリーフ・ブロンド」が発売されました。
E-Zワイダー
歴史・銘柄史いーぜっとわいだーE-Z Wider
E-Zワイダーは1972年に米国でボブ・スティラーとバートン・ルービンが設立したローリングペーパーブランドで、通常より幅の広い「ダブルワイド」規格を商品化したことで知られています。名称は映画「イージー・ライダー」にちなむとされ、当初はスペインの工場でアカシアガム(アラビアガム)を使って製造されていました。現在はリパブリック・テクノロジーズが所有しています。
EU域内における喫煙用たばこの目安数量
規制・制度いーゆーいきないにおけるきつえんようたばこのめやすすうりょうEU Indicative Levels for Personal Import of Smoking Tobacco
EU物品税指令(2008/118/EC)第32条が定める、加盟国間を移動する個人が自家消費目的で持ち込めるたばこ製品の目安数量です。手巻きたばこを含む「喫煙用たばこ」については1kgが目安とされ、各国はこれを下回らない範囲で独自の基準を設定できるとされています。この数量を超える場合、商業目的とみなされ課税対象になりやすいとされます。
EUたばこ製品指令の誤解を招く表示の禁止
規制・制度いーゆーたばこせいひんしれいのごかいをまねくひょうじのきんしEU Tobacco Products Directive – Ban on Misleading Labelling
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)第13条が定める表示規制です。「ライト」「天然」「オーガニック」「無添加」「無香料」「スリム」など、害が少ないと誤解させかねない表現をパッケージに用いることを禁じています。手巻きたばことその包装もこの規制の対象に含まれるとされています。
EUたばこ製品指令の国境を越えた通信販売規制
規制・制度いーゆーたばこせいひんしれいのこっきょうをこえたつうしんはんばいきせいEU Tobacco Products Directive – Cross-border Distance Sales
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)第18条が定める、通信販売に関する規定です。加盟国は国境を越えたたばこ製品(手巻きたばこを含む)の通信販売を禁止することが認められており、禁止しない場合でも販売業者の登録、年齢確認の仕組み、消費者への情報提供などが求められるとされています。規制されていない通信販売経由では規制に適合しない製品や未成年者への流出リスクが高まることが理由とされています。
EUたばこ製品指令の成分報告義務
規制・制度いーゆーたばこせいひんしれいのせいぶんほうこくぎむEU Tobacco Products Directive – Ingredient Reporting Obligation
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)第5条が定める、製造・輸入業者に対する成分報告義務です。手巻きたばこを含む製品ごとに、含まれる成分と分量を重量の多い順に届け出ることが求められ、既存製品については2016年11月20日までの報告が義務付けられました。毒性データや添加物の説明文書の提出も求められているとされています。
EUたばこ製品指令の追跡システム(トラック&トレース)
規制・制度いーゆーたばこせいひんしれいのついせきしすてむEU Tobacco Products Directive – Track and Trace System
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)が定める、たばこ製品の偽造・密輸対策のための追跡制度です。個包装ごとに一意の識別コードとセキュリティ機能を付与し、製造から流通までの動きを記録・追跡する仕組みで、独立した第三者機関がデータを保管し、加盟国当局や欧州委員会がアクセスできる体制になっているとされています。導入当初は紙巻きたばこと手巻きたばこが対象とされました。
EUたばこ製品指令の手巻きたばこ警告表示規制
規制・制度いーゆーたばこせいひんしれいのてまきたばこけいこくひょうじきせいEU TPD Roll-Your-Own Warning Label Rule
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)第10条は、手巻きたばこのパウチ(袋)についても紙巻きたばこと同様に、複合健康警告を外側の表面・裏面それぞれ65%の面積に掲載するよう義務付けています。第9条では、パウチの形状が製品ごとに異なることを踏まえ、警告の正確な配置を欧州委員会が別途定めるとされています。
EUたばこ製品指令の特徴的香料禁止(メンソール規制)
規制・制度いーゆーたばこせいひんしれいのとくちょうてきこうりょうきんしEU Tobacco Products Directive – Characterising Flavour Ban
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)第7条が定める、フルーツやメンソール、バニラなど「特徴的な香り」を持つたばこ製品の販売を禁止する規定です。手巻きたばこも対象に含まれるとされ、メンソールそのものを全面禁止するのではなく、製品全体として特徴的な香りを生じさせない範囲で個別添加物の使用を認めるという方式が採られているとされています。
EU手巻きたばこ用ファインカット最低物品税率
規制・制度いーゆーてまきたばこようふぁいんかっとさいていぶっぴんぜいりつEU Minimum Excise Duty on Fine-Cut Tobacco
EU理事会指令2011/64/EU第14条は、手巻きたばこ用ファインカットたばこに対するEU域内共通の最低物品税率を定めています。加重平均小売価格に対する割合と1キログラムあたりの定額税のうち高い方を各国が適用する方式で、税率は段階的に引き上げられ、2020年以降は加重平均小売価格の50%以上、または1キログラムあたり60ユーロ以上とされました。
EU物品税指令におけるファインカットたばこの定義
規制・制度いーゆーぶっぴんぜいしれいにおけるふぁいんかっとたばこのていぎEU Directive – Definition of Fine-Cut Tobacco for Rolling Cigarettes
EUたばこ物品税構造指令(2011/64/EU)第5条が定める、手巻きたばこ用ファインカットの法的定義です。重量比でタバコ粒子の25%超がカット幅1.5ミリメートル未満である喫煙用たばこは、手巻きたばこ用ファインカットとみなされると規定されています。加盟国は、25%超の粒子のカット幅が1.5ミリメートル以上であっても、手巻き用途を意図したものであれば同様に分類できるとされています。
イギリス入国時の手巻きたばこ携帯免税枠
規制・制度いぎりすにゅうこくじのてまきたばこけいたいめんぜいわくUK Personal Duty-Free Allowance for Hand-Rolling Tobacco
イギリス(グレートブリテン)に入国する際、手巻きたばこは1人あたり250グラムまで関税・たばこ税が免除されます。この枠は紙巻きたばこ200本、シガリロ100本、葉巻50本、加熱式たばこ用スティック200本と同一の免税枠内にあり、例えば手巻きたばこ125グラムと紙巻きたばこ100本のように按分して組み合わせることも認められています。
イギリスの手巻きたばこ税制(Tobacco Products Duty)
規制・制度いぎりすのてまきたばこぜいせいUK Tobacco Products Duty (Hand-Rolling Tobacco)
イギリスでは手巻きたばこ(Hand-Rolling Tobacco)に対し、紙巻きたばことは別建ての重量比例課税(Tobacco Products Duty)が課されており、英国政府の公式資料によれば2025年11月時点の税率は1キログラムあたり503.80ポンドです。イギリスは手巻きたばこの利用率が比較的高い国の一つとされ、価格差の小ささが背景にあると指摘されています。
インジェクター
器具いんじぇくたあCigarette Injector
シャグを空のチューブ(さや紙)に押し込んで一本を仕上げる器具です。レバーやスライドを操作してタバコを圧縮しながら注入する仕組みで、密度を好みに調整できる手動タイプと、電動で連続作業できるタイプがあるとされています。
インペリアル・ブランズ
歴史・銘柄史いんぺりある・ぶらんずImperial Brands
イギリス・ブリストルに本社を置く大手タバコ企業です。1901年設立の「Imperial Tobacco Company」を前身とし、2016年に現社名へ改称しました。ゴールデンバージニアやドラムといったシャグ、ローリングペーパーのリズラなどを傘下に持ち、自社を「世界最大のシャグ・タバコペーパー製造企業」と位置づけているとされています。
オーガニックシャグ
フレーバーおおがにっくしゃぐOrganic Shag
有機栽培されたたばこ葉を使い、保存料や保湿剤といった添加物を加えずに作られたシャグのことです。無添加志向の喫煙者から選ばれているタイプとされています。
OCB(ローリングペーパー)
歴史・銘柄史おーしーびーOCB
OCBはフランス発のローリングペーパーブランドで、かつてはボロレ・グループが保有するブランドの一つでした。現在はリパブリック・テクノロジーズ傘下にあり、アルゼンチンやドイツ、スウェーデンなどで特に人気が高いとされています。同じくボロレ・グループと関わりの深かったジグザグや競合ブランドのJOBとともに、フランスのローリングペーパー産業を代表するブランドの一つとされます。
オーストラリアの手巻きたばこ均等化重量制度
規制・制度おーすとらりあのてまきたばこきんとうかじゅうりょうせいどAustralia's Tobacco Excise Equivalisation Weight
オーストラリアでは、紙巻きたばこは1本単位、手巻きたばこなどのばら売りたばこは重量(キログラム)単位でたばこ物品税が課されます。両者の税負担をそろえるため「均等化重量」という基準が用いられ、従来の1本あたり0.7グラム換算から段階的に引き下げられ、2026年9月までに0.6グラムへ移行することで、紙巻きたばことの税率格差の是正が図られているとされています。
オールドホルボーン
歴史・銘柄史おーるどほるぼーんOld Holborn
オールドホルボーンは、1785年にロンドンのホルボーン地区でリチャード・ロイドが複数のタバコをブレンドしたことに由来するシャグブランドです。現在は日本たばこ産業(JT)傘下のギャラハー・グループの子会社が製造しており、濃色系の「オールドホルボーン・ブルー」は英国で最も人気のダークタバコとされ、ギリシャでは淡色タイプが主流とされています。
か行21語
加香シャグ
フレーバーかこうしゃぐFlavored Shag
バニラやチェリー、フルーツなどの香料を加えて作られたシャグの総称です。甘い香りづけがされているぶん乾燥すると香りが飛びやすいとされ、保管時の加湿がより重要になるといわれています。
カッターズチョイス
歴史・銘柄史かったーずちょいすCutters Choice
カッターズチョイスは、ブリティッシュ・アメリカン・タバコがオランダで製造する、金色と褐色のバージニア種をブレンドしたシャグブランドで、英国・アイルランドで手頃な価格帯として人気があります。2017年のEUたばこ製品指令施行後は「スムース」など味を印象づける表現の使用が規制され、従来「スムース」としていた銘柄名は「エクストラファイン」に変更されました。
カヌーイング(不均一燃焼)
炭・熱管理かぬういんぐCanoeing
手巻きたばこや大麻ジョイントの片側だけが先に燃え進み、カヌーの船体のような溝ができてしまう現象は、英語圏で「カヌーイング」と呼ばれる。詰め方のムラ、水分の過多・過少、着火時に炎を一点にしか当てなかったことなどが複合的な原因とされ、均一な密度で巻き、点火時に全体をゆっくり回しながら炙ることが対策として挙げられる。同じ現象を指して「ラン(running)」「トンネリング(tunneling)」と呼ぶ書き手もおり、呼称の境界は緩やかで明確な使い分け基準は確認できない。
紙坪量のカラーコード表記(グラマージュ)
規制・制度かみつぼりょうのからーこーどひょうき(ぐらまーじゅ)Paper Basis Weight Color-Coding (Grammage)
巻紙の厚さは坪量(1平方メートルあたりの重さ、g/m²)で表され、銘柄ごとにパッケージの色でグレード分けされることが多い。代表例としてRizlaはシルバー(約13.5g/m²)から最も重いリコリス(約26.5g/m²)まで色で厚みを示しているとされる。一般的な巻紙の坪量はおおむね18〜24g/m²程度とされるが、これは統一規格というより各メーカーの慣習的な目安である点には留意したい。
ガムアラビック接着(アカシアガム)
器具がむあらびっくせっちゃくGum Arabic Adhesive (Acacia Gum)
ローリングペーパーの貼り合わせ部分に使われる、アカシアの樹液から採れる天然の水溶性ガムです。合成のりに比べて燃焼時ににおいや味への影響が少ないとされ、多くのメーカーが「天然由来」の特徴として表示しています。
カラーコード表示
規制・制度からあこおどひょうじColour-coded labelling (post light/mild descriptor ban)
「ライト」「マイルド」といった軽さを連想させる表現がEU指令により表示できなくなったことを受け、シャグ銘柄各社が採用するようになった色名によるラインナップの呼び分け方です。オランダの代表的シャグ銘柄では、濃さの異なるブレンドを「ゴールド」「オリジナル」「ブライトブルー」といった色名で区別している例が知られています。誤解を招きやすい軽さ表現に代わる表示手法として定着してきた経緯があるとされます。
ガラスチップ
器具がらすちっぷGlass Tip
ガラス製の手巻きたばこ用フィルターチップです。ペーパーの内側に巻き込んで使い、洗浄すれば繰り返し使えるため、紙のフィルターに比べて経済的でたばこ本来の味を楽しみやすいとされています。
刻みたばこ
歴史・銘柄史きざみたばこKizami (Finely Shredded Tobacco)
刻みたばことは、葉たばこを髪の毛のように細く刻み、キセルに詰めて喫煙する日本の伝統的なたばこ形態です。江戸時代の寛永年間(1624〜44年)頃に喫煙習慣とともに定着したとされ、元禄年間(1688〜1704年)には薩摩伝来の種子から育てた国分葉や指宿葉など、各地に名産地が形成されました。明治以降の紙巻きたばこ普及とともに衰退しました。
キャバンディッシュ(加圧発酵タバコ)
吸い方・技術きゃばんでぃっしゅCavendish Tobacco
バージニア種やバーレー種の葉に蒸気と圧力を加えて発酵させ、甘みと落ち着いた香りを引き出す加工法、またはその製品を指す呼び名です。英国式は香料を使わず圧搾のみで葉本来の糖分を引き出すのに対し、米国式・オランダ式は砂糖やチェリー、バニラなどの風味を加えることが多いとされます。厳密には特定の葉の品種ではなく加工プロセスの名称であり、パイプたばこの分類で特によく用いられますが、手巻き用シャグの説明でも触れられることがあります。
キングサイズ
器具きんぐさいずKing Size
ローリングペーパーの中でも長めのサイズで、100〜110mm前後のものを指します。市販の紙巻きたばこより長く巻けるため、フィルターを付けてじっくり喫煙したい人によく選ばれています。
キングサイズスリム
器具きんぐさいずすりむKing Size Slim
キングサイズと同程度の長さ(100〜110mm前後)を保ちながら、幅を42〜46mm程度に絞ったローリングペーパー規格です。ヨーロッパでは、フィルターを付けて長く巻きたいが幅は抑えたいという好みに合わせたサイズとして紹介されています。
グラインダー
器具ぐらいんだあHerb Grinder
巻く前のシャグや刻みタバコ・大麻を均一な粗さに刻むための円筒形の器具です。歯付きの上下パーツで挟んで回すことで手でちぎるよりも粒度がそろい、燃焼むらを抑えやすいとされます。単純な2ピース構造から、細かな粉(キーフ)をふるい分ける網と貯留室を備えた4ピース構造まで幅広い種類が流通しています。
クラッチ
器具くらっちCrutch (Filter Tip)
手巻きの吸い口側に差し込む、名刺程度の厚紙を丸めた即席フィルターの呼び名です。タバコ愛好家は単に「チップ」と呼ぶことが多い一方、ロール文化圏では「クラッチ」または「ローチ」とも呼ばれ、英語圏でも地域によって同じ語が紙製フィルターそのものを指すか、吸い終わった後に残る短い吸い殻を指すかが分かれるともされています。タールの濾過というより、葉くずの口内混入を防ぎつつ巻き姿を安定させる役割が主とされます。
クリスクロス透かし(ラン防止透かし)
器具くりすくろすすかしCrissCross watermark
大判ローリングペーパーの代表格RAWなどが採用する「CrissCross」透かしは、金属ローラーで紙を圧着し格子状の模様を漉き込むことで紙の密度に変化をつけ、燃焼のムラ、いわゆる「ラン」を抑えてなめらかで均一な燃え方を助けるとされる。光にかざすと網目状の陰影として見え、単なる意匠ではなく燃焼制御を狙った加工だとメーカー(RAW)側は説明している。ただしこの効果についてメーカー側の説明を超える独立した検証は乏しく、宣伝文句の域を出ない部分もある。
ケーシング&トップフレーバー(加香処理)
吸い方・技術けえしんぐあんどとっぷふれえばあCasing & Topping
刻む前の葉に糖蜜や果汁などの「ケーシング」液を加えて風味の土台を作り、仕上げに香料を振りかける「トッピング」で表面の香りを整える、たばこ製造における伝統的な二段階の加香工程です。市販の加香シャグが持つ甘い香りの背景にある製法のひとつとして語られています。
ゴールデンバージニア
歴史・銘柄史ごーるでんばーじにあGolden Virginia
ゴールデンバージニアは1877年に英国で発売された手巻き用シャグブランドで、バージニア種・バーレー種・オリエント種を配合したファインカットのタバコです。製造元はインペリアル・ブランズで、2025年時点で英国内で3番目に人気の高いシャグブランドとされます。EU規制の影響でパッケージ表示が見直され、現在はパウチが30gと50gの2サイズに絞られています。
極薄ペーパー
器具ごくうすぺえぱあUltra-thin (Low-GSM) Rolling Paper
紙一枚あたりの坪量(グラム重量)を極限まで落とした薄手のローリングペーパーです。一般的な巻紙の坪量が18〜24g/m²程度とされる中、OCBのプレミアム系譜などはさらに軽い「限りなく透明に近い薄さ」を追求してきたとされ、紙の存在感を抑えてシャグ本来の香りを引き立てる狙いがあるといわれます。薄いぶん破れやすく、巻く際には湿らせすぎないなどの注意も必要です。
極細巻き
吸い方・技術ごくぼそまきUltra-thin Roll
シャグの量を通常より少なめにし、ペーパーを引っ張り気味にして巻く、細めの手巻きたばこを作るテクニックです。喫味が軽くなり、少ないシャグでも長く楽しめる巻き方として紹介されています。
コスパ
店・文化こすぱCost Performance (vs. Manufactured Cigarettes)
手巻きたばこが紙巻きたばこに比べて割安になる経済性を指す言い方です。1本あたりのシャグの使用量を細めに調整すれば、紙巻きたばこの4割程度の価格に抑えられるとする試算も紹介されています。
コレスタ・ポロシティ(紙の通気度)
炭・熱管理これすた・ぽろしてぃ(かみのつうきど)CORESTA Porosity (Air Permeability, CU)
巻紙の通気性を示す業界指標で、CORESTA単位(CU)という尺度で表される。ドイツ語圏の資料では通気度がおよそ15CUを下回ると酸素供給が不足して火が消えやすくなるとされ、通気度が高いほど空気を取り込みやすく軽い吸い心地になるとも説明される。英語圏の資料では市販フィルター紙巻きたばこの通気度がおおむね14〜51CUの範囲にあるとされ、紙の素材や厚みと並んで燃焼特性を左右する要素のひとつとして扱われている。
コンビネーションフィルター(カーボン入りフィルター)
器具こんびねえしょんふぃるたあCombination Filter
セルロースアセテートの中に活性炭(カーボン)を組み込んだ、あるいは炭部分とアセテート部分を組み合わせたフィルターです。素材を単体で使うタイプに比べ、雑味や刺激を抑える構造として紹介されています。
さ行24語
さや紙
器具さやがみCigarette Tube
あらかじめ紙とフィルターが円筒状に成形された、中身が空のチューブです。チュービングマシーンを使ってこの中にシャグを詰めることで、一本の手巻きたばこが手早く完成します。
酸化チタン・炭酸マグネシウム(ペーパー用ミネラルフィラー)
器具さんかちたん・たんさんまぐねしうむTitanium Oxide & Magnesium Carbonate Paper Fillers
ローリングペーパーの製造では、灰の色や紙の不透明度を調整するために、炭酸カルシウムだけでなく酸化チタンや炭酸マグネシウムといった鉱物系フィラーが配合されることがあるとされます。これらは紙自体の白さや灰の残り方に影響を与える添加剤で、燃焼速度を左右するクエン酸塩・酒石酸塩系の燃焼調整剤とは別の役割を担っています。
サンドラグ(下葉等級)
品種・分類さんどらぐSand Lugs (Leaf Grade)
サンドラグは、タバコの茎の最下部に近い葉を指す等級名で、収穫時の雨で泥や砂が葉に跳ね返ってかかることが名前の由来とされています。葉が大きく重量があるため取り扱いが難しい等級とされ、米国農務省のフルーキュアードタバコ格付けでは、プライミング・ラグ・カッターズ・リーフなど茎位置別のグループに区分されています。
シガレットケース
器具しがれっとけえすCigarette Case (for RYO)
巻き上げた手巻きたばこを持ち運ぶための収納ケースです。ペーパーのサイズに合わせた大きさのものを使うと、持ち運び中につぶれたり型崩れしたりするのを防げるとされています。
ジグザグ(ローリングペーパー)
歴史・銘柄史じぐざぐZig-Zag
ジグザグは1855年にフランスでブロンスタイン兄弟が創業したローリングペーパーブランドです。1894年に考案した紙を交互に重ねる「インターリーフ」式包装にちなみブランド名が付けられたとされます。1900年のパリ万博で金賞を受賞するなど評価を高め、2000年からはリパブリック・テクノロジーズ傘下のブランドとなっています。
自動ローラー
器具じどうろおらあAutomatic Rolling Machine
シャグとペーパーをセットしてふたを閉じるだけで手巻きたばこが完成するタイプのローラーです。毎回同じようにきれいに巻けるため、初心者や巻く手間をかけたくない人向けとされています。
シャグ
フレーバーしゃぐShag
手巻きたばこ用に細かく刻まれたタバコ葉のことです。バージニア種の甘い香り、バーレー種の香ばしいナッツ感、オリエント種のスパイシーな香りなど、原料となる葉の品種やブレンドによって個性が大きく異なります。
シャグの刻み幅規格(ファインカット基準)
吸い方・技術しゃぐのきざみはばきかくCut Width Standard (Fine-Cut Definition)
EU(欧州連合)のたばこ税指令は、たばこ粒子の25%を超える重量が幅1.5ミリメートル未満のものを「ファインカット(手巻き用刻みたばこ)」と定義しています。市販シャグの「ファインカット」表示の背景には、こうした法令上の刻み幅の目安があるとされています。
シャグの適正含水率
吸い方・技術しゃぐのてきせいがんすいりつTobacco Moisture Content
手巻きたばこ用の刻みたばこを扱う際の水分量の目安です。海外の機械メーカーの解説では、巻きやすく葉を傷めない水分量としておよそ18〜22%が挙げられる一方、保管環境については60〜70%RH程度の相対湿度が推奨されるなど、どの段階の数値かによって指標のとり方に幅があります。
シャグの保存
吸い方・技術しゃぐのほぞんShag Storage
開封後のシャグを乾燥させないための保存方法の総称です。密閉容器やジップ袋に入れて保管し、必要に応じてヒュミディパックやハイドロストーンを併用することで、風味や巻きやすさを長く保てるとされています。
シャグポーチ
器具しゃぐぽおちShag Pouch
開封後のシャグを保存するための小さな携帯用ポーチです。密閉性のあるものを使うことで乾燥を防ぎやすく、外出先に持ち運んで使う喫煙者にも便利とされています。
ジューシージェイズ(フレーバー付きローリングペーパーブランド)
歴史・銘柄史じゅーしーじぇいずJuicy Jay's
米国シカゴを拠点とするフレーバー付きローリングペーパーのブランドです。1980年代に「クールJ」の愛称で知られたジョシュア・ケッセルマン氏が創業したとされ、オレンジやスイカなど30種類以上の香りを砂糖ベースのガムとともに紙に施した製品を展開しています。2009年には米国食品医薬品局(FDA)との訴訟に勝訴し、米国市場での販売を継続できたとされています。
手動ローラー
器具しゅどうろおらあManual Rolling Machine
シャグとペーパーをセットし、自分でペーパーを引っ張りながら巻き上げるタイプの手巻きたばこ用ローラーです。巻きの強さをそのときの気分や好みに合わせて調整できる点が特徴とされています。
スキンアップ
吸い方・技術すきんあっぷskin up
英国のスラングで「一本を巻く」という動作そのものを指す動詞表現。ローリングペーパーを指す俗称「skins」から派生したとされ、辞書上はカンナビス(大麻)入りの一本を巻く意味で説明されることが多いが、手巻きたばこ文化圏の口語表現として広く使われている。パブや野外での「ちょっと一本巻いてくるよ」的な場面で使われる砕けた言い回し。
スナウト
店・文化すなうとSnout
英国、とりわけ刑務所の隠語で「タバコ」または「一本の紙巻きタバコ」を指す言葉。刻みタバコやペーパーが所持を制限される環境では、スナウトは実質的な通貨として囚人間でやり取りされてきたとされる。語源には諸説あり、豚の鼻面を意味する原義との関連は推測の域を出ない。
スネイル(ローリングペーパーブランド)
歴史・銘柄史すねいるSnail Custom Rolling Papers
スネイル・カスタム・ローリングペーパーは1995年にスロベニアで設立されたローリングペーパーブランドで、無漂白・塩素フリーで製造され、FSC認証を受けた紙を使うオーガニック志向の製品を展開しているとされます。近年広がる無添加・オーガニック志向のシャグ需要に合わせ、環境認証を打ち出す紙ブランドの一例とされています。
スプリフ
店・文化すぷりふspliff
もとはジャマイカ英語由来とされる語で、現地ではタバコを混ぜないマリファナ単体の巻きたばこを指す。一方で欧州や英国に伝わった後は、ハシシ(大麻樹脂)を吸いやすくするためタバコを混ぜて巻いた一本を指す用法が定着し、オランダのコーヒーショップ文化などでもこの混合スタイルが一般的とされる。同じ語でも地域によって指す中身が異なる点は、複数の辞典・辞書サイトで指摘されている。
スモーキング(ローリングペーパーブランド)
品種・分類すもーきんぐSmoking (Rolling Paper Brand)
スモーキングは、19世紀半ばのクリミア戦争前後に喫煙需要が急増した時期に誕生したとされる初期のローリングペーパーブランドの一つです。「ペイペイ」「リズラ」と並んで、手巻きたばこ用薄葉紙が商業ブランドとして確立していった草創期を代表する名前として資料に記録されています。
スローバーニングペーパー
器具すろおばあにんぐぺえぱあSlow-Burning Paper
燃焼を早める薬剤を加えずに作られたローリングペーパーです。市販の紙巻きたばこに使われる「フリーバーニング」タイプに比べて自然な燃え方になり、たばこ本来の味をじっくり楽しめる一方、火が消えやすいという特徴もあります。
ズワー
フレーバーずわーZware (heavy shag)
オランダ語で「重い」を意味するズワーは、ファイアーキュアドのケンタッキー種やラタキア、エアキュアドのパラグアイ産葉などを主体にした、シャグの中で最もコクの強い区分とされる。独語圏の解説では、ドイツ国内での流通は限定的で、より軽いハルフズワーや淡色系(リヒテ/ライト)が主流だと紹介される。EU規制以降はこの呼称も表示上使いにくくなり、色名表記へ移行したブランドが見られる。
生分解性フィルターチップ
器具せいぶんかいせいふぃるたあちっぷBiodegradable Filter Tip
主流のセルロースアセテート製フィルターに代わり、分解されやすい素材や仕組みを採り入れたフィルターチップの総称です。研究段階では食品グレードの酸を内部に仕込み分解速度を数年単位から数週間程度まで早める手法が報告されており、綿やセルロースなど植物由来素材そのものを使う製品も「自然志向」の選択肢として流通しています。吸い殻のポイ捨てやマイクロプラスチック化が問題視される中で注目され始めた動きとされ、実際の分解速度は環境条件によって数週間から十数年まで幅があるとも言われます。
セラミックフィルター
器具せらみっくふぃるたーCeramic Filter Tip
セラミックフィルターは、酢酸セルロースなど通常のフィルター素材の代わりに、両端をセラミック製のキャップで挟んで内部に活性炭を組み込んだフィルターです。煙に含まれるタールなどの成分を減らす効果が実験で確認されているとされる一方、一酸化炭素のような低分子量の気体成分の除去には効果が乏しいことも指摘されています。
セルロースペーパー
器具せるろおすぺえぱあCellulose (Clear) Paper
植物由来のセルロースを主原料にした、透明でフィルムのようなローリングペーパーです。無味無臭のため、紙の風味に影響されずシャグ本来の香りを楽しみやすいとされています。
た行18語
たばこ製品の不正取引排除に関する議定書
規制・制度たばこせいひんのふせいとりひきはいじょにかんするぎていしょProtocol to Eliminate Illicit Trade in Tobacco Products
WHOたばこ規制枠組条約(FCTC)のもとで2012年に採択された議定書です。ライセンシング制度、追跡・記帳義務、国際協力の強化などを締約国に求め、たばこ製品の密輸や偽造といった不正取引全般に対抗することを目的としています。2018年に発効し、70以上の国・地域が批准しているとされます。
たばこ専売制度
歴史・銘柄史たばこせんばいせいどJapan's Tobacco Monopoly System
たばこ専売制度は、国家がたばこの製造・販売を独占した日本の制度です。1898年に葉たばこの専売が始まり、1904年には日露戦争の戦費調達を目的として製造・販売まで含む完全専売に拡大したとされます。戦後の1949年に日本専売公社が発足し、1985年の民営化により日本たばこ産業株式会社(JT)となるまで、国内のたばこ耕作と流通を長く統制しました。
たばこの規制に関する枠組条約(WHO FCTC)
規制・制度たばこのきせいにかんするわくぐみじょうやくWHO Framework Convention on Tobacco Control
WHOがたばこ対策のために策定した国際条約です。183の締約国・地域が加盟する公衆衛生分野の枠組条約で、加盟国のたばこ税制や広告規制などの政策の土台になっているとされています。密輸対策を扱う下位協定として「たばこ製品の不正取引排除に関する議定書」も策定されています。
タバコの発酵熟成(ファーメンテーション)
吸い方・技術たばこのはっこうじゅくせいTobacco Fermentation (Sweating)
乾燥(キュアリング)を終えた葉に対し、葉自身が持つ酵素や微生物の働きを利用してさらに熟成させる二次工程を指します。ドイツ語圏の資料では、この工程を経ることで刺激成分が抑えられ香りに厚みが増すとされ、完全に冷却されおおむね含水率16〜18%程度まで安定して初めて包装可能になると説明されています。ラタキアやペリークのように、葉ごとの独自の発酵法がそのまま銘柄・分類名として定着している例もあり、シャグの香味設計を語るうえで欠かせない工程のひとつです。
たばこポーチとジッパーの起源
歴史・銘柄史たばこぽーちとじっぱーのきげんTobacco Pouch and the Zipper's Origin
携帯用のたばこポーチは17世紀の日本の美術作品にも描かれるなど、古くから世界各地で使われてきた道具です。1920年代に実用化されたファスナー(ジッパー)は、当初ブーツとたばこポーチという二つの製品を主な用途として普及したとされており、たばこポーチが新技術の初期普及に関わった携行具として知られています。
タブ(巻きタバコ俗語)
店・文化たぶTab
スコットランドやイングランド北部で広く使われる、紙巻きタバコを指す口語表現。「give us a tab」のように一本分けてほしいときの決まり文句としても用いられ、手巻きタバコにも既製品にも使われる。
ダブルワイド(スパニッシュ)サイズ
器具だぶるわいど・すぱにっしゅさいずDouble Wide / Spanish Size
シングルワイド(レギュラーサイズ)とほぼ同じ長さで、幅だけをおよそ倍近くまで広げた大判のローリングペーパー規格です。太めに巻きたいときや複数枚を貼り合わせる巻き方の土台として使われるとされています。
タリーホー
歴史・銘柄史たりーほーTally-Ho
タリーホーはオーストラリア発のローリングペーパーブランドで、現地ではインペリアル・タバコ・オーストラリアが販売を担っているとされます。インペリアルはゴールデンバージニアやドラム、リズラなど欧州のシャグ・ペーパーブランドを多数傘下に持つ多国籍たばこ企業で、タリーホーはそのオセアニア市場における主力ペーパーブランドの一つに位置づけられます。
チュービング
吸い方・技術ちゅうびんぐTubing
フィルター付きの空の「さや紙」にシャグを機械で詰め込み、手軽に手巻きたばこを作る方法です。ペーパーで一本ずつ巻く手間がなく、まとめて多く作りたい人に向いた製法として知られています。海外では成形済みたばこが高価な国を中心に、経済的な自作方法として広まってきました。
チュービングマシーン
器具ちゅうびんぐましいんTubing Machine
あらかじめ紙とフィルターが円筒状に成形された空の「さや紙」に、シャグを詰め込むための専用器具です。レバーやスライドを操作するだけでシャグを圧縮しながら詰められるため、ペーパーで一本ずつ巻く手間を省けます。
チョップチョップ(オーストラリアの違法シャグ)
店・文化ちょっぷちょっぷChop-Chop (Illicit Australian Shag)
チョップチョップは、オーストラリアで違法に栽培・流通する無許可・無課税の刻みたばこを指す俗語です。1890年代にたばこ会社W.D.&H.O.ウィルズの社員が、葉を粗く刻んだだけの簡素な製法を揶揄して名付けたとされます。高額なたばこ税を背景に合法品より大幅に安く出回り、2018年時点で年間約864トン、合法な刻みたばこ市場の約4割に相当する規模とされています。
TPD2によるタール・ニコチン・CO含有量表示の廃止
規制・制度てぃーぴーでぃーつーによるたーるにこちんしーおーがんゆうりょうひょうじのはいしEU TPD2 – Ban on tar/nicotine/CO yield labelling
EUたばこ製品指令(2014/40/EU)により、それまでたばこ製品のパッケージに表示されていたタール・ニコチン・一酸化炭素(TNCO)の含有量表示が廃止されました。特定の製品がより害が少ないと消費者に誤解させるおそれがあるとされたことが理由で、健康警告表示についても数値などによる言い換えを行わないことが定められています。
テイラーメイド
店・文化ていらーめいどtailor-made (cigarette)
英国やオーストラリアなど英語圏で、工場で機械巻きされた既製の紙巻きたばこを指す口語表現。手巻き(ロールアップ)と対比する形で使われ、「インダストリアル(industrial)」と呼ばれることもある。手巻き派のあいだでは「自分で巻いた一本」との違いを強調する際の決まり文句として根付いている。
デキストリン糊
器具でくすとりんのりDextrin Gum (Adhesive)
ローリングペーパーの糊代といえばアカシア樹液由来のガムアラビックが代名詞的存在だが、ドイツの製紙・たばこ資料では、でんぷんを加水分解して作るデキストリンもガムアラビックと並ぶ糊材料として挙げられている。水分を含むと粘着性を帯びる性質は共通しており、シガレット用紙の接着剤としての利用例も報告されている。どのブランドがどちらを採用しているかは商品ごとに差があり、公開情報は限られる。
手巻きたばこ税制の重量換算方式(日本)
規制・制度てまきたばこぜいせいのじゅうりょうかんさんほうしきJapan's Weight-Conversion Tobacco Tax System
日本のたばこ税は、紙巻きたばこ以外の製品を重量から紙巻きたばこ本数相当に換算して税額を算出する仕組みを採っています。パイプたばこや葉巻は「1グラム=紙巻きたばこ1本」で換算される一方、手巻き用の刻みたばこなどは「2グラム=紙巻きたばこ1本」という異なる換算率が用いられており、欧米でも紙巻きたばこに比べ手巻き用の刻みたばこやパイプたばこの税額が低く設定されているとされます。
ドイツのたばこ税率区分(紙巻きたばこ/パイプ用たばこ)
規制・制度どいつのたばこぜいりつくぶんGerman Tobacco Excise Duty Categories
ドイツのたばこ税は製品カテゴリーごとに異なる税率が定められています。紙巻きたばこには「1本あたり0.0982ユーロ+小売価格の21.69%」が課される一方、パイプ用に分類されるたばこには「1キログラムあたり15.66ユーロ+価格の13.13%」という重量主体の税率が適用されているとされます。このように刻みたばこ・パイプ用たばこを紙巻きたばことは別枠で課税する仕組みは、複数の国でみられるとされます。
トップ(シャグブランド)
歴史・銘柄史とっぷTop
トップはフランス発祥とされる手巻きたばこブランドで、米国ではリパブリック・タバコの傘下ブランドとして展開されています。1冊あたり100枚のローリングペーパーが付属するパッケージで知られ、米国のシャグ市場では老舗の「バグラー」と人気を二分する主要ブランドの一つとされています。
ドラム(シャグブランド)
歴史・銘柄史どらむDrum
ドラムは1952年にオランダで発売されたシャグブランドで、当初はダウエ・エグバーツ社が製造していましたが、現在はインペリアル・ブランズが製造・販売しています。世界のシャグ市場でトップシェアを持つとされ、オランダ国内ではファン・ネレに次ぐ2位のブランドです。約40〜42.5gのパウチが紙巻きたばこ1箱とほぼ同価格ながら約2倍の本数を巻けることが人気の理由とされています。
な行4語
ナチュラルアメリカンスピリット
歴史・銘柄史なちゅらるあめりかんすぴりっとNatural American Spirit
ナチュラルアメリカンスピリットは1982年に米国サンタフェで創業したブランドで、「無添加タバコ」を掲げてシャグを含む手巻き用タバコ製品も展開しています。2002年にレイノルズ・アメリカン傘下に入り、現在は米国外の販売を日本たばこ産業(JT)が担っています。2010年には、無添加であることが健康上安全であることを意味しない旨の注意表示を行うよう、米カリフォルニア州司法長官との合意で義務付けられました。
ニーマイヤー(オランダのシャグメーカー)
品種・分類にーまいやーNiemeyer (Dutch Tobacco Company)
ニーマイヤー(Koninklijke Theodorus Niemeyer)は1819年創業のオランダ・フローニンゲンの老舗たばこ会社で、サムソンやヤバーンセ・ヨンゲンスといったシャグブランドを手がけています。1990年にロスマンズ・インターナショナル傘下となり、1999年のロスマンズとブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)の合併を経て、現在はBATの子会社となっています。
日本たばこ産業(JT)とJTI
歴史・銘柄史にっぽんたばこさんぎょうJapan Tobacco / Japan Tobacco International (JTI)
1985年に日本専売公社が民営化されて発足した日本の大手タバコ企業です。国際事業を担う子会社Japan Tobacco International(JTI)はスイス・ジュネーブと米ノースカロライナ州ローリーに本部を置く、世界有数のたばこメーカーの一つとされています。手巻きたばこブランドのオールドホルボーンも同社グループが保有するブランドの一つとされています。
燃焼調整剤(クエン酸塩・酒石酸塩)
炭・熱管理ねんしょうちょうせいざいCombustion regulator (citrate/tartrate salts)
巻紙にはクエン酸ナトリウム・クエン酸カリウム、あるいは酒石酸カリウムナトリウム(ロッシェル塩)といった塩類が「燃焼調整剤」として漉き込まれることがあり、添加量を増やすほど紙自体の燃え進みが速くなるとされる。スローバーニングを謳う紙はこの配合を抑えめにしている可能性が高いが、具体的な配合比はメーカーの企業秘密で公開資料には数値まで出てこない。ガムアラビックや透かしと並び、紙質だけでは見えない“燃え方”を左右する隠れた変数のひとつといえる。
は行36語
バージニアシャグ
フレーバーばあじにあしゃぐVirginia Shag
バージニア種のたばこ葉をベースに作られたシャグのことです。甘みのある明るい香りと濃厚な味わいが特徴とされ、手巻きたばこ用シャグの中でも定番・代表的な系統として扱われています。
バーン(喫煙俗語)
店・文化ばあんBurn
英国の俗語で「タバコ」または「紙巻きタバコ」そのものを指す口語表現。動詞句「twist a burn」は手巻きタバコを一本巻くという意味で使われ、シャグとペーパーを持ち寄って巻く仲間内の日常会話に登場する言い回しとされる。地域や世代によって使用頻度に差があるとみられる。
ハイドロストーン
器具はいどろすとおんHydro Stone
珪藻土を素材にした小さな石状の加湿アイテムです。水を吸わせてシャグと一緒に保管しておくことでゆっくりと湿気を供給でき、繰り返し使えるため経済的とされています。
パイプたばこ課税逃れ問題(CHIPRA)
歴史・銘柄史ぱいぷたばこかぜいのがれもんだいCHIPRA Pipe Tobacco Tax Loophole
2009年に米国の児童医療保険再授権法(CHIPRA)が連邦たばこ税を引き上げた際、手巻き用刻みたばこは1ポンド24.78ドルへ、パイプたばこは2.83ドルへと大きな税率差が生じました。この結果、多くのメーカーが製品をパイプたばことして届け出るようになり、米国会計検査院(GAO)は2009〜2011年の連邦税収減を6億1500万〜11億ドルと推計しています。
パイプたばことシャグの違い
規制・制度ぱいぷたばことしゃぐのちがいPipe Tobacco vs. Shag
パイプ用タバコは、手巻き紙巻きたばこ用のシャグに比べて粗めに刻まれ、水分量も多めに調整されているとされます。喫煙方法も異なり、パイプの煙は紙巻きたばこのように肺へ深く吸い込むのではなく、口の中や鼻腔に含んでニコチンを粘膜から吸収させてから吐き出すのが一般的とされ、乾燥を防ぐために密閉容器での保管が必要とされています。
バグラー
歴史・銘柄史ばぐらーBugler
バグラーは1932年に米国でレーン社が発売した手巻きたばこブランドで、パウチにシャグとローリングペーパーがセットになっているのが特徴です。トルコ産と国産をブレンドした葉を用い、米国では「トップ」に次いで人気の高いシャグブランドとされています。レーン社は2011年にスカンジナビアン・タバコ・グループの傘下に入りました。
バッキー
店・文化ばっきーbaccy
英国で「タバコ(tobacco)」を短く崩した口語表現で、1821年には既に使用例があるとされる古参のスラング。辞書上は単に「タバコ」を意味する一般語だが、実際にはパウチ入りの手巻き用シャグを指して「baccy」と呼ぶ場面が多く、手巻き愛好者の日常語彙に溶け込んでいる。
バリシャグ(ブランド)
歴史・銘柄史ばりしゃぐBali Shag (brand)
バリシャグはオランダ式のブレンドを特徴とするシャグブランドで、濃色のバーレー種と淡色のバージニア種を絹のように細く刻み、手巻きしやすく仕上げています。2007年にインペリアル・タバコが取得しましたが2018年に一度製造中止となり、現在はスカンジナビアン・タバコ・グループが所有・販売しています。西欧や米国で根強い人気があるとされます。
ハルフズワー
フレーバーはるふずわーHalfzware (half-heavy shag)
「半分重い」を意味するオランダ語由来のシャグ区分で、軽めのバージニア系と重めのズワー系をブレンドした中間的な強さを指す。オランダの手巻き文化で長く使われてきた強度表示のひとつで、大手ブランドの主力ラインがこの名を冠していた時代もある。ただしEUの規制により、健康被害の軽減を連想させる表示として使用が制限されるようになったとされ、現在は色名表記に置き換えられている例が多い。
ハンドロール
吸い方・技術はんどろおるHand Rolling
ローラー(巻き器)を使わず、指先だけでペーパーとシャグを巻いて手巻きたばこを作る方法です。シャグをふんわりほぐしてから均等にのせると密度が均一になりやすく、燃やしたときに偏りが出にくいとされています。
ヴァンネレ(シャグブランド)
品種・分類ばんねれVan Nelle (Shag Brand)
ヴァンネレは、オランダの老舗企業ヴァンネレ社を起源とするシャグ(刻み手巻きたばこ)ブランドです。かつてオランダ国内のシャグ販売量で首位を占め、2位は同じくインペリアル・タバコ傘下となった「ドラム」だったとされます。たばこ事業は1998年にインペリアル・タバコへ売却され、現在も同社ブランドとして流通しています。
バンブー(ローリングペーパーブランド)
歴史・銘柄史ばんぶーBambú
バンブーは1764年にスペインで創業したとされる老舗ローリングペーパーブランドで、名前の由来は素材の竹ではなく、当初は聖書用の紙として作られたことにあるとされます。現在も製紙はスペインのミケル・イ・コスタス・イ・ミケル社が担っており、1970年代にチーチ&チョンのアルバム「ビッグ・バンブー」で取り上げられたことをきっかけに大衆文化にも浸透しました。
バンブーペーパー
器具ばんぶうぺえぱあBamboo Rolling Paper
竹(バンブー)の繊維を原料にしたローリングペーパーです。OCBなど大手メーカーがヘンプやライス、フラックスと並ぶ植物素材のひとつとして採用しており、成長が早く環境負荷が比較的低い原料として紹介されることが多いとされます。竹ならではの紙質が燃焼や香りに与える影響については、まだ評価が定まっていない部分もあります。
PVA糊(ポリビニルアルコール接着剤)
器具ぴーぶいえーのりPVA (Polyvinyl Alcohol) Adhesive
PVA糊(ポリビニルアルコール)は、ローリングペーパーの端や紙巻きたばこの外側の紙を接着するために使われる水溶性の合成接着剤です。アカシアガムやデキストリンといった天然由来の糊とは異なり合成ポリマーを主成分とし、特殊なチップペーパー(吸い口紙)の表面加工にも使われることがあるとされます。
非課税流通率(NUKDP)
規制・制度ひかぜいりゅうつうりつNon-UK Duty Paid (NUKDP)
NUKDP(Non-UK Duty Paid)は、英国内で消費されながら英国の関税・たばこ税が納付されていない製品の割合を示す業界指標です。業界推計では紙巻きたばこの非課税流通率が約27%であるのに対し、手巻き用タバコ(ハンドローリングタバコ)は約68%とはるかに高いとされ、英国税関当局は2013〜14年だけで密輸紙巻きたばこ14億本超に加え約330トンの手巻き用タバコを押収したと報じられています。
ヒュミディパック
器具ひゅみでぃぱっくHumidity Pack
あらかじめ設定された湿度を一定に保つように作られた調湿剤のパックです。シャグを入れた容器に同封するだけで自動的に湿度を調整してくれるため、加湿に慣れていない人でも扱いやすいとされています。
ファイアーキュアド(ダークファイアード・ケンタッキー)
品種・分類ふぁいあーきゅあどFire-Cured (Dark Fired Kentucky) Tobacco
ファイアーキュアドは木材を燃やした煙でいぶしながら乾燥させる製法で、米国ケンタッキー州などのダークファイアード・タバコに代表されます。低糖・高ニコチンでスモーキーな風味が強く出るのが特徴とされ、パイプたばこや噛みたばこ、嗅ぎたばこの原料に使われます。同じ燻煙乾燥の仲間には、シリアやキプロスで作られるラタキアもあります。
ファイヤーセーフ紙(減燃性紙・バンド加工)
炭・熱管理ふぁいやあせえふしFire-safe paper / Reduced Ignition Propensity (RIP) paper
2000年代以降、米国各州やEUでは火災防止のため紙巻きたばこに「減燃性(Reduced Ignition Propensity)」規格が義務化され、紙の長さ方向に多孔度の低い帯を数カ所設けることで、吸っていない間は自然に消えるよう設計されている。ただしこの加工は主に工場生産のフィルター付き紙巻きたばこ向けの規制対応であり、ばら売りの手巻き用ローリングペーパーには通常適用されない。そのため手巻きたばこは、置いたままにすると最後まで燃え続けやすいと説明されることが多い。
ファインカット
フレーバーふぁいんかっとFine Cut
葉の刻み幅を細かくカットしたシャグのことです。ほぐしやすく巻きやすいため、手巻きたばこに慣れていない初心者向けの銘柄によく採用されています。
フィラー含有率とグロー(くすぶり持続)特性
器具ふぃらーがんゆうりつとぐろー(くすぶりじぞく)とくせいFiller Content and Glow (Ember) Retention
巻き紙には炭酸カルシウムなどの充填材(フィラー)がおよそ三割程度含まれるとされ、紙の白さや印字適性だけでなく、そもそも火種がくすぶり続けられるかどうかにも関わる要素として説明されることがある。燃える「速さ」を整えるクエン酸塩・酒石酸塩系の燃焼調整剤とは役割が異なり、フィラーは「くすぶりを可能にする土台」という位置づけで語られる。ただし配合比はメーカーごとに異なり、公開情報は限定的なため、あくまで一般的な傾向として捉えたい。
フィルターチップ
器具ふぃるたあちっぷFilter Tip
手巻きたばこの吸い口に丸めて差し込む紙製のチップです。喫煙者の間では「チップ」と呼ばれ、タールなどを濾過する目的というより、葉くずが口に入るのを防ぎつつペーパーが唇に貼り付かないようにする役割を持ちます。
プライミング(葉の摘み取り順)
吸い方・技術ぷらいみんぐPriming (Leaf Harvest Order)
プライミングとは、タバコの葉を茎の下から上へ順に収穫していく方式のことです。葉は地面に近いほうから熟していくため、下部のボラード葉、中段のセコ葉、最上部で香りの強いリガロ葉という順に摘み取りが進みます。収穫位置によって葉の等級や風味が異なり、手巻きたばこ用シャグの原料選びや味の設計にも関わるとされています。
ブラックシャグ
フレーバーぶらっくしゃぐBlack Shag
黒たばこ(ブラックタバコ)の葉を使って作られたシャグのことです。バージニア系に比べて重厚でコクのある香りが特徴とされ、しっかりとした喫味を好む喫煙者に選ばれています。
フラックスペーパー(亜麻紙)
器具ふらっくすぺえぱあFlax Paper
亜麻(フラックス)の繊維を主原料にしたローリングペーパーです。OCBなど老舗メーカーが伝統的に採用してきた素材のひとつとされ、ライスペーパーやヘンプペーパーと並ぶ代表的な紙質として扱われています。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)
歴史・銘柄史ぶりてぃっしゅ・あめりかん・たばこBritish American Tobacco
イギリス・ロンドンに本社を置く大手タバコ企業です。1902年、英インペリアル・タバコ社と米アメリカン・タバコ社の合弁として設立されました。子会社にオランダのシャグメーカーであるニーマイヤーを持つなど、手巻きたばこ関連ブランドも展開しているとされています。
プリンスアルバート(たばこブランド)
歴史・銘柄史ぷりんすあるばーとPrince Albert
プリンスアルバートは1907年に米国のR.J.レイノルズ社が発売した手巻き・パイプ兼用のタバコで、当時は同社の看板商品の一つとなりました。名称は英国王エドワード7世が即位前に名乗っていた「プリンス・アルバート」の称号に由来するとされます。現在は1987年以降ジョン・ミドルトン社が製造しており、米国で今なお人気の高いパイプたばこブランドの一つです。
フレーバーペーパー
器具ふれえばあぺえぱあFlavored Rolling Paper
紙自体に香料を加えて作られたローリングペーパーです。巻いて吸うとシャグの香りに紙由来の風味がほのかに加わるため、好みの組み合わせを探して楽しむ喫煙者に選ばれています。
プレーンパッケージングと手巻きたばこポーチ
規制・制度ぷれーんぱっけーじんぐとてまきたばこぽーちPlain Packaging and RYO Pouches
プレーンパッケージング(無地パッケージ規制)は2012年にオーストラリアが世界で初めて導入し、ロゴを排したパントーン448C(くすんだ濃茶色)の包装を義務化しました。この規制は紙巻きたばこだけでなく手巻きたばこにも及ぶ例があり、オランダでは2020年10月の製造段階、2021年10月の小売段階から「紙巻きたばこ及び手巻きたばこ」を対象に適用されています。
米国連邦法における手巻きたばこ(RYO)の定義
規制・制度べいこくれんぽうほうにおけるてまきたばこのていぎRoll-your-own tobacco (26 U.S.C. §5702 definition)
米国の内国歳入法(26 U.S.C. §5702(o))が定める、連邦たばこ税法上の「roll-your-own tobacco」の法的定義です。外観・種類・包装・表示から見て、消費者が紙巻きたばこや葉巻を自作するために購入・使用すると考えられるたばこ、またはその巻紙として使われるたばこを指すと規定されています。
ペイペイ(ローリングペーパーブランド)
品種・分類ぺいぺいPay-Pay (Rolling Paper Brand)
ペイペイは、19世紀半ばのクリミア戦争前後に喫煙需要が急増した時期に誕生したとされる初期のローリングペーパーブランドの一つです。同時期に興った「スモーキング」「リズラ」と並び、手巻きたばこ用薄葉紙が商業ブランドとして確立していった草創期を代表する名前として、英語圏の資料で紹介されています。
ペーパーの透かし(ウォーターマーク)
器具ぺーぱーのすかしWatermark (rolling paper)
紙を漉く段階で透かし模様を入れる製法です。OCBは独自の透かしが均一な燃え方を助けるとしており、老舗ペーパーメーカーでは品質や真贋を見分ける目印としても紹介されています。
ペーパー用フィラー(炭酸カルシウム)
器具ぺーぱーようふぃらー(たんさんかるしうむ)Paper Filler (Calcium Carbonate)
紙を漉く工程で白色度や不透明度を高めるために加えられる充填材で、代表格とされるのが炭酸カルシウムである。英語圏の資料では炭酸マグネシウムや酸化チタンも例として挙げられる一方、ドイツ語圏の資料では欧州のシガレットペーパーでは酸化チタンやカオリンは使われないとされ、地域や銘柄によって配合が異なるとみられる。燃えやすさを調整する酒石酸塩・クエン酸塩などの燃焼調整剤とは、役割が異なる添加素材として区別される。
ヘンプペーパー
器具へんぷぺえぱあHemp Rolling Paper
麻(ヘンプ)の繊維を原料に作られるローリングペーパーです。素材由来のクセが少なく、シャグ本来の風味をそのまま楽しみやすいとされ、無漂白(アンブリーチ)タイプも人気があります。
ポーカー
器具ぽおかあPoker (Tamping Tool)
巻き終えた手巻きたばこやジョイントの端から細い棒状のものを差し込み、詰まりが甘い部分を押し固めるための道具です。専用品でなくてもペン先や靴紐の金属端など「小さくて硬いもの」で代用されることが多く、RAWのようなブランドは靴紐やキャップに仕込んだ携帯用ポーカーも製品化しています。詰めすぎると通気が悪くなるため、隙間を均す程度の力加減が推奨されるとされます。
保湿剤(ヒューメクタント)
吸い方・技術ほしつざいHumectant (glycerin / propylene glycol)
刻みたばこの水分量を保ち、乾燥によるパサつきを防ぐ目的で加えられる、グリセリンやプロピレングリコールなどの添加物の総称です。紙巻きたばこだけでなく手巻き用の刻みたばこにも使われるとされ、香りづけを兼ねる場合もあるといわれています。無添加を掲げるシャグでは、こうした保湿剤をあえて加えない製法であることが特徴として語られることがあります。
ボンサック式巻き上げ機
歴史・銘柄史ぼんさっくしきまきあげきBonsack Machine
ボンサック式巻き上げ機は、1880年に米国のジェームズ・ボンサックが発明した自動たばこ巻き上げ機です。熟練の手巻き職人が1分間に約4本しか巻けなかったのに対し、この機械は10時間で約12万本を生産できたとされます。実業家ジェームズ・デュークとの提携を経て工場製紙巻きたばこの大量生産・低価格化を実現し、その後の手巻きたばこと工場製たばこの価格差の起点になったといわれます。
ま行7語
マックバレン
歴史・銘柄史まっくばれんMac Baren
マックバレンはデンマークのスヴェンボーに拠点を置く老舗タバコメーカーで、1826年創業のタバコ工場を起源とし、1995年に現社名となりました。パイプたばこに加え手巻き用シャグも製造しており、日本ではJT向けパイプたばこ(旧「飛鳥」等)の製造を受託していることでも知られる、デンマークを代表するパイプたばこメーカーとされています。2024年にはスカンジナビアン・タバコ・グループの傘下に入りました。
マホルカ
フレーバーまほるかMakhorka
ロシアや東欧で伝統的に使われてきた、ニコチアナ・ルスティカ種の葉を粗く刻んだ強烈なたばこです。パピロッサと呼ばれる手巻き紙巻きに用いられてきた歴史があり、一般的なシャグよりはるかに高いニコチン含有量で知られています。EUへの輸入が制限されているとの記述もありますが、一次資料での確認は取れておらず、シャグの分類を語るうえで対極に置かれる存在として引き合いに出されることがあります。
ミケル・イ・コスタス・イ・ミケル社
店・文化みける・い・こすたす・い・みけるMiquel y Costas & Miquel
ミケル・イ・コスタス・イ・ミケル社は、スペイン・バルセロナ近郊のカペリャデスを拠点とする製紙会社です。ローリングペーパーブランド「Smoking」をはじめ、Pure Hemp、Abadie、SMK、Mantraなど複数のブランドを展開しています。カペリャデスの伝統的な製紙業を起源とし、Smokingの商標は1924年に登録されました。125年以上にわたる紙づくりの歴史を持つとされています。
無添加タバコ(アディティブフリー)
フレーバーむてんかたばこAdditive-Free Tobacco
香料や保存料、保湿剤などの添加物を加えていないことを謳うたばこ・シャグの呼び方です。米国のナチュラル・アメリカン・スピリット社が2000年前後に「100%添加物不使用」を掲げて展開したことで広く知られるようになりましたが、この表現が「より自然で健康的」という誤解を消費者に与えたとの指摘があり、米カリフォルニア州司法長官ら(32州とDCが参加)は2010年、同社に「他のたばこより安全でも健康的でもない」旨を明示させる和解に至っています。無添加であることと有害性の低さは別問題である、という両論が併記される形で語られることが多い用語です。
無漂白ペーパー(ヴァージンペーパー)
器具むひょうはくぺえぱあUnbleached (Virgin) Rolling Paper
漂白処理を行わず、原料本来の色味をそのまま残して仕上げるローリングペーパーです。OCBが発表した「ヴァージンペーパー」のように塩素や着色剤を使わない茶色い紙がよく知られる例とされ、オーガニック栽培のヘンプを漂白せずに仕上げたタイプも流通しています。漂白紙より紙自体の匂いが少ないと語られる一方、風味への影響を断定的に語るのは難しいとする声もあります。
メンソールシャグ
フレーバーめんそおるしゃぐMenthol Shag
メンソール(薄荷)で香りづけされたシャグのことです。上品で鋭すぎない清涼感のものから強烈なメンソール感を売りにしたものまで、商品によって清涼感の強さに幅があります。
木材パルプペーパー
器具もくざいぱるぷぺえぱあWood Pulp Rolling Paper
FSC認証木材などの木材由来パルプ繊維を主原料にしたローリングペーパーです。ライスやヘンプに比べると採用の歴史は新しいものの、繊維が均一で薄く漉きやすいため、近年は大手メーカーのラインナップにも取り入れられているとされます。伝統的な麻・亜麻紙に比べて風味が控えめとする見方もあり、素材選びのひとつの選択肢として位置づけられています。
ら行17語
ライスペーパー
器具らいすぺえぱあRice Rolling Paper
植物繊維(パルプ)を原料に作られる、手巻きたばこ用ローリングペーパーの代表的な素材のひとつです。香ばしさが感じられる紙質で、ヘンプなどと並ぶ定番素材として広く使われています。
ラタキア
フレーバーらたきあLatakia
シリアやキプロス産の葉を芳香木の煙で燻して乾燥させる、濃い煙香とスパイシーな風味が特徴のたばこです。伝統的にはパイプたばこのブレンド材料として知られていますが、オランダなど欧州の重厚な「ズワー」系シャグを構成する要素の一つとして挙げられることもあるとされています。少量を加えるだけで香りの印象が大きく変わる、いわば「香りの主張が強い」原料として語られます。
ラレミー(ローリングペーパー・チューブブランド)
歴史・銘柄史られみーLaramie
1930〜1950年代の米国で販売されていたたばこブランドを由来とする名称です。紙巻きたばこ製品としては生産を終えましたが、現在はHBIインターナショナル社がこの名称でローリングペーパーやシガレットチューブ(さや紙)を販売しているとされ、『ザ・シンプソンズ』など複数のテレビ作品にも小道具として登場したことで知られています。
蘭英の手巻き文化
店・文化らんえいのてまきぶんかDutch & British Roll-Your-Own Culture
オランダやイギリスでは、紙巻きたばこより割安な手巻き用シャグの文化が根強く残っており、Drum・Van Nelleなど少数のブランドが市場の大半を占めているとされます。イギリスではシャーロック・ホームズがシャグを愛煙する描写など、大衆文化の中にもたびたび登場してきました。
リコリスペーパー
器具りこりすぺえぱあLicorice Paper
甘草(リコリス)を使って作られた黒みがかったローリングペーパーです。着色料や添加物を使わずに甘みのある紙質に仕上げられており、吸うとかすかに甘い香りが感じられるとされています。
リズラ
歴史・銘柄史りずらRizla
リズラはフランスのラクロワ家が興したローリングペーパーブランドです。1865年頃に米紙(ライスペーパー)を採用したことにちなみ、フランス語で米を意味する「riz」と一族の紋章「十字(クロワ)」を組み合わせて1886年にブランド名が生まれたとされます。1942年には紙端にガムを付ける製法の特許を取得し、1997年からはインペリアル・タバコ傘下でベルギーにて製造されています。
リヒテシャグ
フレーバーりひてしゃぐLichte shag (light shag)
ハルフズワーやズワーと並ぶ、色合いが明るく口当たりの軽いシャグを指す分類名です。独語圏の解説では「ライト」に相当する軽さの系統として説明され、近年は若い喫煙者を中心に支持を広げているといわれています。バージニア種主体の明るいブレンドの多くがこの系統に位置づけられる傾向があるとされます。
リボンカット
フレーバーりぼんかっとRibbon cut
葉を細長い帯状に刻む代表的なカット様式で、パイプ用刻みタバコの解説でも標準的な形状として紹介される。シャグの多くはこのルースカット(リボンカット)を主体に、フレークやクランブルケーキなど複数のカット様式を混ぜて作られるとされる。刻み幅の細さは含水率や巻きやすさとも関わるため、幅規格を示す語と並べて語られることが多い。
レギュラーサイズ
器具れぎゅらあさいずRegular Size
ローリングペーパーの基本サイズで、縦69〜70mm前後のものを指します。市販の紙巻きたばこと同程度の長さで、シャグの使用量を抑えてコンパクトに巻きたい人に向いたサイズです。
RAW(ローリングペーパー)
歴史・銘柄史ろうRAW
RAWは1995年に米国のジョシュ・ケッセルマンが立ち上げたローリングペーパーブランドで、2004年以降、漂白や添加物を用いない紙作りに力を入れ、2005年に最初の無漂白ペーパーを発売しました。スペイン・アリカンテの1764年創業とされる製紙工場と提携して製品開発を行っているとされ、2025年時点で米国のローリングペーパー市場で売上シェア首位とされています。
ローチ
器具ろおちRoach
手巻きたばこや大麻ジョイントの吸い口に用いる厚紙・巻紙の芯、あるいはその燃え残りを指す俗語です。英国では巻き始めに丸めて入れる厚紙フィルター自体を指す一方、米国・豪州では吸い尽くしたあとに残るジョイントの燃えさし部分を指すとされ、地域によって示す対象が異なる点が知られています。1930年代(1938年頃とも)から「ゴキブリ(cockroach)」の連想で使われてきた語ともいわれ、由来には諸説あります。
ローチクリップ
器具ろおちくりっぷRoach Clip
指でつまめないほど短くなった巻きたばこの吸い残し(ロッチ/ローチ)を、指先を焦がさず最後まで楽しむための金属製クリップです。ピンセット状の定番形に加え、アリゲータークリップやヘモスタットなど身近な工具を転用したもの、装飾を凝らしたジュエリー的な製品まで幅広い形が存在するとされます。英語辞書には1965〜1970年頃に定着した俗語として記載があり、当時のカウンターカルチャーの小物として広まった経緯がうかがえます。
ローラー
器具ろおらあRolling Machine
シャグとペーパーをセットして手早く均一にたばこを巻き上げる道具です。手だけで巻くよりもきれいな仕上がりになりやすく、対応するペーパーやフィルターの太さに合わせて複数のサイズが販売されています。
ローリングトレイ
器具ろおりんぐとれいRolling Tray
シャグやペーパーを広げて巻く作業をするための浅い受け皿です。縁が立ち上がった形状でこぼれたシャグを受け止めやすく、金属・木・シリコンなど素材違いや、持ち運び向けの小型サイズも展開されています。
ローリングペーパー
器具ろおりんぐぺえぱあRolling Paper
シャグを巻いて手巻きたばこを作るための薄紙です。素材(ライスやヘンプなど)や厚み、燃焼速度の違いによって喫味や喫煙時間が変わり、サイズもレギュラーからキングサイズまで複数の展開があります。
ローリングペーパーの米国連邦物品税(2¾インチ換算規則)
規制・制度ろーりんぐぺーぱーのべいこくれんぽうぶっぴんぜい(にとよんぶんのさんいんちかんさんきそく)US Federal Excise Tax on Cigarette Papers (2¾-inch Rule)
米国では連邦法(26 U.S.C. §5701(c))により、ローリングペーパー50枚ごとに3.15セントの物品税が課されると定められています。特徴的なのは、紙の長さが6½インチを超える場合、2¾インチ(約70mm)ごとの区切りを1枚分とみなして換算課税するという規定で、長尺・大判ペーパーほど税額が積み上がる仕組みになっています。この2¾インチという単位が、いわゆるレギュラー/シングルワイドサイズの標準的な長さとほぼ重なる点は興味深いものの、税制側の都合で規格自体が決まったと断定する一次資料は見当たらず、あくまで課税実務上の技術規定として理解されています。
ロールペーパー(連続巻紙ロール)
器具ろおるぺえぱあRolling Paper Roll
あらかじめ切り分けられた冊子タイプとは異なり、必要な長さを自分で切り出して使う連続シート状のローリングペーパーです。使う分だけ調整できる自由度から人気が高まっているとされ、OCBなど大手メーカーからも展開されています。
わ行・英数2語
ワンアンドクォーターサイズ(1¼)
器具わんあんどくぉおたあさいず1 1/4 Size (One and a Quarter)
縦76〜78mm前後、横45〜48mm前後のローリングペーパー規格です。レギュラーサイズとキングサイズの中間にあたる大きさで、北米などでは標準的なサイズのひとつとして扱われています。
ワンアンドハーフサイズ(1½)
器具わんあんどはあふさいず1 1/2 Size (One and a Half)
縦76〜79mm前後、横60〜62mm前後のローリングペーパー規格です。長さは1¼サイズとほぼ同じですが幅がひと回り広く、太めの円柱状に巻きたいときに向いたサイズとして紹介されています。流通量は1¼やキングサイズほど多くなく、一部のブランドが取り扱うニッチな規格とされています。
該当する用語が見つかりませんでした。