3行要約
- 2026年11月1日(日)から、エジプトで売られるシーシャ用タバコ「ザグルール(Zaghloul、アラビア語で معسل زغلول)」の新価格表が適用された。消費者向けは150gが70、350gが140、700gが275エジプトポンド。
- 発表したのは、JTIグループに属する現地会社「أدخنة النخلة」と報じられている。
- 値上げ前の価格は、確認できた報道に載っていない。国内では、ザグルールはシーシャデックスの図鑑で未認可の扱い。日本の価格への影響は報道では触れられていない。
何が起きたのか
エジプトで、シーシャ用タバコ「ザグルール」の新しい価格表が2026年11月1日から使われ始めた。Masrawyとアル・マスリー・アル・ヨウムは、現地のメーカー会社「أدخنة النخلة」(JTIグループ傘下。アラビア語表記のまま)が各重量の新しい価格表を出したと伝えている。
報道は3紙とも、消費者向けの価格を次のように伝えている(Masrawy、アル・マスリー・アル・ヨウム、サダ・エルバラド)。各紙の書き方は少しずつ違う。Masrawyは「会社の投稿」にもとづくと書き、アル・マスリー・アル・ヨウムは会社の価格表の写しを入手したと書いている。サダ・エルバラドは、エジプト産業連盟のタバコ部会長、イブラヒム・イムバビ氏が新価格の適用を明らかにしたと書き、新しい価格表にもとづいて価格を並べている(会社名の記載はない)。会社の発表そのものは今回は入手できなかった(出典の項を参照)。
新価格表(エジプトポンド)
| 重量 | 消費者向け | 卸・商店向け(トレーダー向け) |
|---|---|---|
| 150g | 70 | 68 |
| 350g | 140 | 138 |
| 700g | 275 | 273 |
卸・商店向けの価格は、アル・マスリー・アル・ヨウムとサダ・エルバラドが伝えている。消費者向けとの差はどの重量も2ポンドだ。
値上げ前の価格と値上げ幅は、確認できた報道のどれにも載っていないため、分からない。見出しの「値上げ」は、各紙が「ارتفاع(上昇)」「زيادة(増額)」と伝えていることにもとづく。なお別の1紙は、中間の重量を「250g」と書いていたが、ほかの3紙は350gで一致しているので、350gとした。
背景: ザグルールとはどんな商品か
ザグルールは、エジプトのシーシャ用タバコ(現地ではمعسل、マアッセルと呼ばれる)の銘柄で、現地報道は「喫茶店文化に根づいた消費財」と位置づけている(ジャリーダト・アル・クッズ紙)。今回は、消費者向けと卸・商店向けの価格が同時に伝えられた。
日本の読者への影響
国内では、ザグルールは財務省の認可を受けた銘柄としては確認できていない。シーシャデックスの図鑑(フレーバー一覧の集計日2026年7月25日)では、Nakhlaの「Zaghloul」(エジプト産)を国内未認可として載せている。ただし財務省の認可一覧そのものでの個別確認は、今回は行っていない。
一方、同じ図鑑のNakhlaには、国内で認可を受けた別の10銘柄がある(2026年10月31日時点の認可データ)。いずれも250gの箱で、小売定価は5,700円(2021年2月26日認可)。ザグルール自体の扱いとは別の話だ。なお、今回値上げを発表した現地会社「أدخنة النخلة」と、図鑑のブランドNakhlaが同じ会社かどうかは、報道には書かれておらず、こちらでは照合できていない(名称と系列の近さからの推測にとどまる)。
エジプトの値上げが日本の認可銘柄の価格に影響するかどうかは、報道では触れられていない。エジプト現地の小売価格と、日本の認可定価(円)は別の仕組みなので、直接の影響はないと見るのが自然だが、これはシーシャデックスの見立てで、出典のある事実ではない。未認可の意味は未認可フレーバーの解説、国内の認可銘柄の全体像は認可フレーバーの全数調査を参照してほしい。海外の通販などで取り寄せる場合は、認可を受けていない製品の扱いに注意が必要だ。
経緯と次
今回の確認範囲では、前回の価格改定の日付や価格を示す報道は見つからなかった。次の改定の予定も報じられていない。日本側の認可銘柄の状況は認可フレーバーの全数調査にまとめている。
出典について
- 会社の公式発表と原本の価格表は、今回は入手できなかった。
- Masrawyは「会社の投稿」、アル・マスリー・アル・ヨウムは「会社の価格表の写し」、サダ・エルバラドは「タバコ部会長の発言と新しい価格表」をもとにしている。
- 3紙とも同じ3つの重量の消費者向け価格を伝えているが、別々に確認したものではなく、元は同じ価格表の可能性が高い。



