3行要約

  • CLOUDの記事は、赤いフレーバーが旨いという根拠を示していません。色と味の関係が実証されたわけではなく、紹介するのはメーカーの見解と筆者の体験です。
  • 業界メディアCLOUDが、トルコのメーカーRevoshiのオーナーへの取材をもとに、フレーバーの色の違いを解説する記事を10月9日に公開しました。赤い色は着色料によるものと考えられ、メーカーが理由を公式に説明した例はないとされています。
  • 筆者は「赤いフレーバーは美味しそう」という印象に疑問を示し、色で選ばず実際に吸って判断するよう勧めています。

この記事は、CLOUDの1本の記事とその取材に基づいています。第2の出典で裏づけたものではありません。

フレーバーの色は何で決まるのか

フレーバーの色は、主にタバコ葉とシロップの色で決まる、と記事は説明している。タバコ葉は基本的に茶色で、シロップは透明から茶色、黒に近いものまで製品によって異なる。素材だけで考えれば、フレーバーはもともと茶色系になるという見方だ。

実際の製品には色の傾向がある。記事によると、赤いフレーバーは中東系に多く、Al FakherやDozajの製品の多くが該当する。茶色いフレーバーは、Social Smoke、StarBuzz、AZUREといった米国系や、トルコのJIBiARに多いという。Debajのミルクやシーミント、Dozajのバジルのように、白や緑のものもある。

記事が名前を挙げたブランドについて、シーシャデックスのフレーバー図鑑にある本拠国と、認可銘柄数は次のとおりだ(2026年10月31日時点)。色との関係は、図鑑のデータからは分からない。

ブランド 本拠国 認可銘柄数
Al Fakher UAE 66
Dozaj トルコ 144
Social Smoke アメリカ 69
StarBuzz アメリカ 40
AZURE アメリカ 177
JIBiAR トルコ 95
Debaj UAE 68
Revoshi トルコ 55

記事は赤いフレーバーが中東系に多いと言っているが、表のブランドの本拠国はUAE、トルコ、アメリカにまたがる。本拠国と色の関係を言えるほどのデータは、ここにはない。

赤く着色されるのはなぜか

赤い着色の理由について、記事は「メーカーが公式に理由を発表した例はない」としている。筆者が調べた範囲では、赤い色を持つ原料は見つからず、赤色は着色料によるものと考えられるという。一般には、濃厚な味わいのイメージ付けや、人気フレーバーの印象を強める目的があるとされる。

取材に応じたRevoshiのオーナーは、赤い着色を化粧にたとえ、質の低い葉の欠点を隠すためだと話したという。これはメーカーの主張で、シーシャデックスが確かめたことではない。虫食いや変色、茎の混入があっても、不透明で強い赤色なら覆い隠せるという趣旨だ。ただし筆者は、人気ブランドへの対抗意識から出た発言の可能性にも触れている。記事は、この説明を裏付けのない話として紹介している。

赤い着色料は味や寿命に影響するのか

記事は、メーカーの説明として、赤い着色料は熱がタバコ葉に伝わるのを妨げ、それ自体が焦げやすいため、フレーバーの寿命を縮めると紹介している。筆者の実体験でも、茶色いフレーバーは味が濃く長持ちし、赤いフレーバーは濃く出しにくく寿命が短い印象だったという。この点は、後日JIBiARの本社に同じ質問をした際にも同様の回答が得られたとされる。

結論として筆者は、「赤いフレーバーは美味しそう」というイメージは誤りだと主張する。一方で、メーカーの説明がすべて正しいとは限らないとも述べ、色で判断せず実際に吸って好みを見極めることを勧めている。

シーシャデックスとして注目したいのは、色という身近な手がかりについて、メーカー自身への取材が出てきた点です。ただし、いずれもメーカー側の見解や筆者の体験が中心で、色と味の関係が実証されたわけではありません。

フレーバーの探し方や選び方は、フレーバー図鑑とフレーバーの選び方にまとめています。