3行要約

  • EU統計局(Eurostat)が8月5日、2025年のEU域内で16歳以上の16.5%がたばこ・関連製品を毎日使用していると発表しました
  • 2022年の17.5%から1ポイント低下し、男性20.8%・女性12.6%と依然として男性が女性の約1.6倍です
  • 国別ではブルガリアが26.3%で最高、オランダが9.9%で最低と、加盟国間の差が大きく開いています

「1/6」の内訳、電子タバコ・パウチも算入

Eurostatが2026年8月5日に公表したニュースリリースによると、2025年時点でEU加盟国の16歳以上人口のうち16.5%が「たばこまたは関連製品」を毎日使用していると答えました。2022年調査の17.5%から低下しており、EU-SILC(EU所得・生活状況統計、データセットilc_hch22)を基にした数字です。タイトルの「6人に1人」はこの16.5%を指しています。

ここでいう「たばこ・関連製品」は紙巻きたばこだけでなく、電子タバコ、ニコチンパウチ、加熱式たばこ製品まで含めた合算値である点がポイントです。単純な「紙巻きたばこの喫煙率」より広い概念で集計されているため、国ごとの数字を読む際にはこの定義を踏まえておく必要があります。

性別では男性20.8%、女性12.6%と、依然として男性の使用率が女性の1.6倍以上高い状態が続いています。ただしどちらも2022年(男性22.2%、女性13.1%)から下がっており、低下トレンドは男女共通です。年齢別では35-49歳が21.3%で最も高く、25-34歳19.9%、50-64歳19.8%と中年層が上位を占める一方、16-24歳は12.1%、65歳以上は9.1%にとどまりました。若年層の使用率が中高年層より明確に低い構図は、紙巻きたばこの喫煙率低下トレンドと重なります。

スウェーデンが2位、パウチ算入の影響か

国別で見ると、最も使用率が高いのはブルガリアの26.3%で、スウェーデンが23.9%、クロアチアが23.6%と続きます。逆に最も低いのはオランダの9.9%で、アイルランド11.7%、ベルギー13.6%、ルクセンブルク13.8%が続きます。なお、リトアニアの数値は暫定値、チェコの2025年データは信頼性が低いとの注記が付されています。

このランキングで目を引くのが、喫煙率自体は欧州でも低い部類とされてきたスウェーデンが2位に入っている点です。スヌース文化が根付く同国では、今回の集計対象にニコチンパウチが含まれている点が順位を押し上げているとみられます。紙巻きたばこの喫煙率だけを見た順位とは異なる可能性がある点は、数字を引用する際に留意したいところです。