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標本カード

イズミール産タバコ

いずみーるさんたばこIzmir Tobacco

フレーバーシーシャ本館標本番号: izmir-tobacco
定義

イズミール産タバコは、トルコ西部のエーゲ海側で作られるオリエント種の産地銘柄です。日に当てて乾かす小葉の種類で、国内の用語集は、淡い黄褐色で干し草や花のような穏やかな香りと説明しています。

イズミール産は、エーゲ海側のオリエント種

イズミール産タバコは、トルコ西部のエーゲ海側で作られるオリエント種の呼び名です。イズミールは都市の名前で、エーゲ海に面したイズミル県の県庁所在地です。

オリエント種は、葉が小さめのタバコのひとまとまりです。かつては主にトラキアとマケドニアで作られ、いまはトルコの黒海沿岸やエジプトなどでも育てられています。英語では「ターキッシュ(トルコ)タバコ」とも呼ばれ、その「トルコ」という名は、産地を治めていたオスマン帝国に由来します。全体像はオリエント種の項で読めます。

イズミール産は、品種の名前というより、産地の名前がそのまま葉の系統の名前になったものです。2024年のトルコの研究は、国内のオリエント種をイズミール型、バスマ型、サムスン型の3つに分けています。世界各地から入ったタバコが、育った土地の気候に合う在来種として、地域の名で呼ばれるようになったそうです。

トルコは、世界のオリエント種の市場の約6割を占めるそうです。もとは2020年の業界誌の記事の数字です。

いつ、どうやって入ってきた?

タバコはアメリカ大陸が原産です。トルコには、1600年代のはじめごろから、いくつもの経路で入ってきたそうです。スペイン人が薬用の植物として伝えた、という説明もあります。

その後、オスマン帝国の側で栽培と吸い方が独自に育ち、初期の紙巻きたばこの銘柄の多くは、主にまたはすべてトルコのタバコで作られました。

どこの畑で育てている?

2024年の研究が調べたのは、エーゲ海地方と黒海地方の畑です。イズミール型の系統は、イズミル県メンデレス郡で育てました。調べた259本の系統のうち、146本がイズミール型でした。

同じ型の中でも違いが大きく、気候の変化や業界の需要で在来種の利用が減っている、と論文は結んでいます。

葉の形は、ほかの型とどう違う?

この研究では、イズミール型の草丈と葉がほかの型より小さめでした。葉の長さは、6〜15cmの系統が44%、16〜25cmの系統が55%です。サムスン型は、16〜25cmが37%、26〜50cmが63%でした。

1株の葉の数は多めで、31〜35枚の系統が68%でした。花の咲く時期は遅く、葉は平らで、葉先の尖りが弱い系統が82%です。

ただし、これは形の違いで選んだ340系統のうち、遺伝的に異なる259系統を畑で育てた測定です。Wikipediaは、オリエント種はアメリカのたばこより葉が小さく、数が多いのがふつうだと説明しています。

どんな香りで、どう乾かす?

オリエント種は、収穫した葉を屋外に吊るして日に当てるサンキュアードリーフの方法で仕上げます。期間は2週間ほどです。

香りについて、国内の用語集CyberChillは、淡い黄褐色で、干し草や花を思わせる柔らかな香りだと書いています。刺激は少なめだそうです。

日に当てて乾かした葉は、糖分とニコチンが少なく、ハーブやスパイスのような風味がある、という説明もあります。これはイズミール産だけでなく、トルコやギリシャなどの日干しの葉全体の話です。

ブレンドの中では何をする葉?

CyberChillによると、オリエント種は単独では吸ったときの味わいが軽い葉です。ただ香りが強く、アメリカンブレンドの香りの調整に欠かせないとされます。イズミール産は、トルコ系やアメリカン系のブレンドの香り付けの基本になる葉で、ラタキアを使うブレンドの下地にも加えられます。

ラタキアは、オリエント種の葉を煙でいぶして作る葉です。いまオリエント種は、主にパイプたばこと、とくに紙巻きたばこのブレンドに使われます。

シーシャのフレーバーとはつながる?

シーシャフレーバーの原料葉を紹介した国内の例に、CLOUDの解説があります。ブロンドリーフと、ダークリーフ(バーレー、ブラウンバージニア、火で乾燥させた葉)に分けて紹介していて、オリエント種は出てきません。

フレーバーを葉の種類で探すなら、ブロンドリーフとダークリーフのページが便利です。同じトルコで黒海側の産地は、サムスン産タバコの項にあります。

イズミルとイズミール、スミルナは同じ?

国内の用語集CyberChillのカタカナ表記は「イズミル」で、英語の綴りはIzmirです。このページの「イズミール」も、同じIzmirを指す表記のゆれです。

都市の昔の名前は、スミルナ(Smyrna)です。英語では1930年ごろまでこの名前が使われ、トルコがラテン文字を採用した1928年以降にIzmirが広まりました。

よくある質問

イズミール産タバコとは何ですか?

トルコ西部のエーゲ海側で作られる、小葉のオリエント種の産地銘柄です。日に当てて乾かし、国内の用語集では、淡い黄褐色で干し草や花のような穏やかな香りだとされています。

サムスン産とはどう違いますか?

サムスン産は黒海側の産地です。2024年の研究では、イズミール型のほうが草丈も葉も小さい傾向でした。香りは、国内の用語集でサムスン産が「イズミルより重く深い印象」とされています。

ラタキアとは関係がありますか?

ラタキアは、オリエント種の葉を煙でいぶして作ります。イズミール産は、ラタキアを使うブレンドの下地にも加えられるそうです。

オリエント種はどのくらいの期間、日に当てますか?

2週間ほどです。

採集記録(出典)

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