3行要約
- 財務省は2026年10月26日、シーシャ用とされるDebaj Grape Berry(50g・1,650円)と、NASH ノーアロマ4商品(各30g・3,000円)の小売定価を認可しました。
- 認可されたのは、アラブ首長国連邦製のDebaj 1商品と、ロシア製のNASH 4商品です。1gあたりに直すとDebajは33円、NASHは100円です。
- 認可日は店頭での発売日とは限らず、財務省の資料にも販売開始日はありません。

今回、何がいくらで認可されたのか
2026年10月26日に認可されたのは、Debaj Grape Berryの50g箱(1,650円)と、NASH ノーアロマの4商品(各30g箱・3,000円)の計5商品です。財務省の認可一覧では、5商品とも区分は「パイプたばこ」です(用語はパイプたばこの解説を参照)。
| 商品名 | 内容量 | 製造国 | 小売定価 | 1gあたり(計算値) |
|---|---|---|---|---|
| Debaj Grape Berry | 50g 箱 | アラブ首長国連邦 | 1,650円 | 33円 |
| NASH ノーアロマ ピロート・クバーノ | 30g 箱 | ロシア | 3,000円 | 100円 |
| NASH ノーアロマ クビータ・コロンビア | 30g 箱 | ロシア | 3,000円 | 100円 |
| NASH ノーアロマ T13 | 30g 箱 | ロシア | 3,000円 | 100円 |
| NASH ノーアロマ コロホ | 30g 箱 | ロシア | 3,000円 | 100円 |
財務省の資料に用途の記載はなく、シーシャ用であることは国内の業界メディアCLOUDの記事に基づいています。CLOUDは「パイプたばこのうち、シーシャ用と確認できたものは2ブランド・5商品」と伝えています。1gあたりは、定価を内容量で割った計算値です。同じ財務省の資料には、葉巻たばこやかぎたばこも載っていますが、この記事では扱いません。
「認可」は店頭に並ぶことを意味するのか
意味しません。認可は、売る前の段階で取る手続きです。財務省の手続案内では、小売定価の認可申請は、製造たばこを製造場から移出するか、輸入する時までに出すものとされています。申請するのは日本たばこ産業と特定販売業者で、根拠はたばこ事業法第33条です(定価のルールは小売定価の解説を参照)。輸入の時までに出す手続きなので、認可日がそのまま店頭に並ぶ日になるとは限りません。
CLOUDは記事の中で、認可日と日本国内での実際の販売開始日は同じとは限らず、今回の資料は各商品の販売開始日を示すものではない、と注記しています。財務省の公表ページにも、10月26日の欄は認可日として載っているだけで、発売時期の記載はありません。つまり、今回分かるのは「この5商品に日本での定価が決まった」ことまでです。
日本では、この2ブランドはどういう位置づけか
日本では、DebajもNASHも、すでに認可を受けた銘柄をもつブランドです。シーシャデックスの認可データ(2026年10月21日分まで)では、Debajは68銘柄、NASHは32銘柄が登録されています。今回の5商品と同じ名前の銘柄は、この集計には見当たりません。
| ブランド | 認可データ上の銘柄数 | 最初の認可日 | 認可済みの定価(容量別) |
|---|---|---|---|
| Debaj | 68 | 2019年11月19日 | 50gは1,600円か1,650円、250gは8,000円、1,000gは33,000円 |
| NASH | 32 | 2025年10月8日 | 20gは1,300円、30gは2,600円か2,800円、40gは2,300円か2,400円、100gは4,600円、120gは7,500円 |
Debajの50gでは、1,650円はすでにある価格です。50gの規格がある67銘柄のうち、61銘柄が1,600円で、Cardamon CoffeeやIce Mangoなど6銘柄が1,650円です。Grape Berryは、その1,650円の側にそろいます。
NASHの30gは、これまで2,600円(3銘柄)と2,800円(3銘柄)でした。今回の3,000円は、30gの定価としては新しい水準です。ただし、財務省の資料には、ノーアロマがどんな製品かを説明する記述はなく、3,000円という価格差の理由は分かりません。
1gあたりで見ると、Debajの33円は、シーシャデックスの別の集計にある全体の中央値(35円)に近い水準です(シーシャのフレーバー定価の解説を参照)。NASHの100円は、認可データにある40gの2,300〜2,400円(約58〜60円/g)や30gの2,600〜2,800円(約87〜93円/g)より高くなります。これらの1gあたりの値も、定価を容量で割った計算値です。
なお、定価は全国一律の価格で、店ごとの実売価格や、お会計の1台の値段とは別のものです。
経緯と、この先に分かること
前報のSERBETLIの値下げ記事では、10月7日から21日までの認可(SERBETLI、MEZZA、Tombacco、DOGMA)を扱いました。今回の10月26日分は、その続きの認可です。認可済みの銘柄の全体像は認可フレーバーの全数調査に、認可を受けていないフレーバーとの違いは未認可フレーバーの解説にまとめています。
次に確かめられる日付は、今のところありません。5商品の発売日は、財務省の資料にも、CLOUDの記事にも載っていないためです。


