3行要約
- 日本の店に並ぶシーシャ用の葉(フレーバー)には、財務省が認可した「小売定価」があります。50gの中央値は1,700円、100gは3,500円、250gは8,250円です。
- 1gあたりに直すと、全体の中央値は35円。1台に12〜20g使うとして、葉そのものは400〜700円ほどです。
- 1gあたりの値段は、ブランドによって23円から88円まで大きく開きます。
「1台2,000円台のシーシャ、葉っぱはいくらなんだろう」。この疑問に、国の公表データで答えます。葉の定価は意外と小さく、1台の値段の2割から3割弱です。
1台ぶんの葉がいくらか、容量ごとの中央値で見てみます。国やブランド別の銘柄数は、7月にまとめた日本で認可されている水たばこフレーバーの全数調査にあります。
小売定価ってなに?
たばこは、勝手に値段を決めて売れません。シーシャ用のフレーバーも法律上は「製造たばこ」です。だから輸入して売る会社は、品目ごとに「小売定価」を決めて、財務大臣の認可を受けます(たばこ事業法第33条)。
認可された定価は財務省が公表します(第35条)。小売店はその定価でしか売れません(第36条)。店頭に定価を掲示することも義務です(第37条)。
つまり、認可されたフレーバーなら、どの店でも通販でも葉っぱの値段は同じです。認可の仕組みは認可フレーバー、定価のルールは小売定価でも説明しています。
これは葉を売るときの値段で、お店のお会計とは別の話です。くわしくはお会計のしくみに書いてあります。
容量ごとの定価
財務省が公表した認可を、シーシャデックスが集めて整理しました。認可済み3,181銘柄・4,263規格で、2026年10月21日公表分までです。表にまとめました。
| 容量 | 規格の数 | 定価の中央値 | 1gあたりの中央値 |
|---|---|---|---|
| 50g | 1,956 | 1,700円 | 34円 |
| 100g | 1,140 | 3,500円 | 35円 |
| 250g | 583 | 8,250円 | 33円 |
| 1kg | 58 | 25,000円 | 25円 |
- この表の中央値は、容量(規格)ごとの値です。7月の全数調査にある「中央値1,790円」は、容量を問わず銘柄全体を並べた値です(2026年7月時点の2,943銘柄)。基準が違うので、数字も違います。
- 50gの定価の幅は1,200〜2,000円です。真ん中の8割は1,400〜1,800円です(下位10%が1,400円以下、上位10%が1,800円以上)。
- 容量が大きくなっても、1gあたりの値段はほとんど変わりません。ただし1kgの大袋だけは25円と安くなります。
- 30g・40gの小さい規格は、1gあたり45〜50円と割高です(それぞれ139規格・163規格)。
1台ぶんの葉は、いくら?
1台にどれだけ葉を詰めるかは、ボウル(葉を入れる器)で変わります。国内のシーシャ専門メディアCLOUDの検証では、ボウルによって約20g入るものがありました。ディフューザーという器具を使うと、約12gに減らせるものもあります。別のボウルの検証では、15g前後までが目安とされています。
12〜20gで計算するとこうなります。
| 使う量 | 50gの定価(1,700円)で計算 |
|---|---|
| 12g | 約410円 |
| 15g | 約510円 |
| 20g | 約680円 |
1台2,500円なら、葉は2割〜3割弱です。残りは、炭や器具、スタッフの手間、席と時間の分です。内訳は店ごとに違い、公開されていません。
ブランドで値段はどう違う?
1gあたりの定価の中央値で見ると、3規格以上あるブランド73のうち、順に並べるとこうです。
| 区分 | ブランド(1gあたりの中央値) |
|---|---|
| 高い側 | Kraken 88円、Bonche 73円、NASH 58円 |
| 有名どころ | Tangiers 44円、Darkside 44円、Azure 35円、Dozaj 35円 |
| 安い側 | Al Fakher 31円、Buta 28円、Nakhla 23円 |
同じ「50g」でも、ブランドによって1,400円台から2,000円台まで幅があります。ただ、値段の差がそのまま好みの差になるわけではありません。好きな味のブランドを選ぶのが先です。ブランドごとの全データは、フレーバーデータベースの価格インデックスで見られます。
注意しておきたい点
- 定価は店の売値でも仕入れ値でもありません。店が葉をいくらで仕入れているかは、この記事では分かりません。
- 認可されていない銘柄(未認可フレーバー)には、そもそも国内の定価がありません。
- 定価は改定されます。10月21日にも変更認可が公表されました。最新の値段は、財務省の公表ページとデータベースで確認できます。
次は、海外で話題のフレーバーが日本の店で吸えるのか、を見ていきます。20歳未満は利用できません(法律と年齢)。


