3行要約
- 米国のたばこ業界団体Cigar Association of America(CAA)の統計によれば、2026年1月から4月までのプレミアムシガー輸入本数は1億1,940万本で、前年同期比5%の減少となった。
- 産地別では最大シェアのニカラグア産が7,460万本(前年比10%減)と落ち込んだ一方、ホンジュラス産は2,290万本(同14%増)と伸び、これまで2位だったドミニカ共和国産(2,020万本、同4%減)を抜いて2位に浮上した。
- 世界最大のプレミアムシガー市場である米国全体で輸入が減速する中、産地別のシェア争いに変化が生じている点は、葉巻の主要供給国構成を見るうえで示唆に富む。
全体では5%減、産地間の明暗が分かれる
米国の葉巻業界団体CAAがまとめた統計によれば、2026年の年初から4月末までの4カ月間で、米国に輸入されたプレミアムシガーは合計1億1,940万本にとどまり、前年同期を5%下回った。米国はプレミアムシガーの世界最大級の消費市場であり、この輸入統計は市場全体の需要動向を映す指標として業界内で注目されている。
産地別の内訳を見ると、長年トップシェアを維持してきたニカラグア産が7,460万本と前年同期比10%の減少を記録した一方、ホンジュラス産は2,290万本と14%増加し、これまで2位だったドミニカ共和国産(2,020万本、同4%減)を上回って2位に浮上した。Cigar Aficionadoはこの順位の入れ替わりを「意外な展開」と評しており、供給国間のシェア構成が短期間で変化しつつあることがうかがえる。
研究所として見ておきたい視点
米国市場全体の輸入減速は、原材料コストや物流費の上昇、消費者の嗜好変化など複数の要因が絡んでいると見られ、単純な需要縮小と即断はできない。ただ、ニカラグア産が減少しホンジュラス産が伸びるという産地間のシフトは、今後の卸価格や供給の安定性にも影響し得る変化だ。研究所では日本国内のプレミアムシガー価格制度の見直し動向も別途伝えているが、供給国側の生産・輸出構成が変わっていけば、日本の輸入業者が仕入れる銘柄構成にも波及する可能性があり、今後の統計の推移を追っていきたい。


