
バーレー種
ばあれえしゅBurley
バーレー種は、納屋に吊るして空気でゆっくり乾かす葉たばこの品種です。糖分が少なく、ココアやナッツを思わせる香ばしさがあります。香料をよく吸うため、香りをつけたブレンドのベースによく使われます。
葉がやや厚く、香料をよく吸います。米国のパイプたばこでは、この性質のため、バージニア種よりバーレー種が多いことがよくあります。
シーシャでは、CLOUDがダークリーフの仲間でいちばん普及している種類として紹介しています(ダークリーフ)。納屋で空気乾燥させる流れは、エアキュアードリーフにもまとめました。
始まりは1864年です。ジョージ・ウェッブとジョセフ・フォアが、ケンタッキー州から持ち込んだ種を米国オハイオ州にまきました。育ったのは、薄くて白から黄色がかった葉でした。最初は「ホワイトバーレー」と呼ばれ、のちに「バーレー」に縮まりました。ブレンドの材料としては、比較的新しい葉です。
米国では、ケンタッキー州が全体の約7割、テネシー州が約2割を作っているとWikipediaは書いています。日本でも栽培されていて、たばこと塩の博物館は、国内の葉たばこを在来葉、黄色葉、バーレー葉に大別しています。
米国農務省の等級規則(2010年版)では、バーレー種はタイプ31で、空気乾燥の「ライト」の区分に入ります。「ダーク」の区分はタイプ35〜37です。
収穫は、株ごと刈り取ります。地ぎわで切り、棒に刺します。Wikipediaによると、多くの場合は畑で3〜4日しおらせてから、乾燥用の納屋に運びます。
バーレー種は、糖が少ない葉です。空気乾燥の後半に酸化反応が進み、糖が減ると、ケンタッキー大学の資料は説明しています。
ケンタッキー大学の資料は、変化を二つの段階に分けています。最初の4〜5日ほどは、酵素の働きが中心です。多糖や二糖は単純な糖に変わり、葉のたんぱく質も分解されます。葉緑素は消え、葉は黄色くなります。
続く5〜10週間は、酸化の反応が中心です。この段階があるのは、空気乾燥だけです。単純な糖が酸、二酸化炭素、水に変わり、ポリフェノールは酸化して茶色になります。葉の乾燥重量は、最大で20%減ります。
空気乾燥の日数は、資料によって少しずつ違います。PMIは4〜8週間、Mac Baren社は約6週間、Wikipediaは8週間以上です。熱で乾かすバージニア種は、フルーキュアードリーフにまとめました。
Mac Baren社によると、バーレー種はバージニア種より力強く、やや乾いた味で、ほのかなココアの気配があります。株の上のほうの葉ほど、力強い味になります。
pHは、バーレー種が約7で中性、バージニア種が約5で酸性です。同社は、バーレー種の最も大事な性質を、バージニア種のきつい味を和らげることだと説明しています。
同社は、バーレー種とバージニア種はニコチン量がよく同じくらいだと書いています。ただし、中性やアルカリ性の煙のほうがニコチンをよく届けるそうです。強めのブレンドにしたいときは、バーレー種を増やすといいます。シーシャ用の葉のニコチン量は、出典によって数字が割れていて、ここでは言い切れません。
Tobacco Reviewsによると、香料を加えていないバーレー種は、ほのかにナッツとチョコレートの風味があり、少し苦みもあります。天然の糖はほとんどありません。そのため、ブレンダーが甘みや香りを足します。
CLOUDは、バーレー種を風乾した葉と説明しています。ほとんどの糖が除かれ、色は明るい茶色からこげ茶色までです。煙は「より暗く、より強烈」だと書いています。国内のたばこ辞典CyberChillは、着香液を吸いやすいため、アロマティック系やアメリカン系ブレンドの基材に使われると説明しています。
米国で2020〜2022年に売られたシーシャ製品40サンプルを分析した論文は、シーシャを二つのタイプに分けています。フルーキュアード葉がベースのものと、ダークエアキュアード葉がベースのものです。ダークエアキュアード葉には、検出できる糖がありませんでした。調べた3製品に含まれる糖は、加えたものでした。粒も、フルーキュアード葉がベースの製品よりずっと細かいと報告されています。
この論文は「ダークエアキュアード」と書いていて、バーレー種とは書いていません。空気乾燥の葉には、バージニア種を特別な方法で空気乾燥させたブラウンバージニアもあると、CLOUDは紹介しています。
バーレー種はニコチンが多いですか?
Mac Baren社は、バーレー種とバージニア種はニコチン量がよく同じくらいだと書いています。ただし、中性やアルカリ性の煙のほうがニコチンをよく届けるそうです。同社では、強めのブレンドにしたいときにバーレー種を増やすといいます。シーシャ用の葉は、出典によって数字が割れていて、言い切れません。
バーレー種とバージニア種の違いは何ですか?
乾燥のしかたと糖の量が違います。バーレー種は空気乾燥で糖が少なく、バージニア種は熱で乾かして糖が残ります。葉のpHも、バーレー種は約7、バージニア種は約5です。
バーレー種はダークリーフですか?
米国農務省の等級では、空気乾燥の「ライト」の区分です。シーシャのダークリーフは、茶色や黒の葉の総称で、色は品種や製造工程で決まるとCLOUDは説明しています。
バーレー種は何週間乾かしますか?
PMIは4〜8週間、Mac Baren社は約6週間と説明しています。出典によって幅があります。
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- 露OVERDOSE、無香料ライン「No Aroma」発表 イタリア産・米国産バーレーの2種2026-08-05
- Mac Baren「Burley Tobacco」
- ケンタッキー大学「Burley Curing Technology(AEU-93)」
- PMI Glossary「Tobacco curing」
- 米国農務省 7 CFR 30.31・30.38(2010年版)
- Wikipedia「Burley tobacco」
- Tobacco Reviews「Pipe Tobacco Crash Course」
- たばこと塩の博物館「たばこのできるまで」
- CyberChill「葉タバコ・シャグ・パイプ葉 大辞典」
- CLOUD「シーシャフレーバーに使われるタバコの葉の種類」
- Lauterbach「Waterpipe Tobaccos, Part I」(Contributions to Tobacco & Nicotine Research, 2024)