パージバルブ
ぱあじばるぶPurge Valve
パージバルブは、ホースから息を吹き込んだときだけ開く、出口専用の弁です。ベースにたまった古い煙を、外へ逃がします。吸うときは閉じて、空気を入れません。製品によって、エアーバルブやリリースバルブとも呼ばれます。
パージバルブは、ベースにたまった古い煙を外へ出す、出口専用の弁です。 ホースに息を吹き込むと開き、吸うときは閉じます。
使うのは、煙が荒く(harsh)なったり、古く(stale)なったりしたときです。焦げて、のどがイガイガするときにも使えます(CLOUD)。煙が薄くなったとき、味を入れ替えたいとき、炭替えの直後も、使う場面としてCyberChillの用語集が挙げています。焦げの話は焦げにあります。
やり方は、ホースの吸い口から息を吹き込むだけです。Wikipedia英語版は、そっと(gently)吹き込む、と書いています。パージは吐く操作のための弁なので、吸うときには閉じています。
いちばん多いのは、球を使った弁です。小さな出口の穴を、金属などの球がふさぎます。Hookah.comの説明では、吸うと球が穴に引き寄せられ、密閉されてしっかり吸える状態になります。息を吹き込むと球が持ち上がり、ベースの中の煙が外へ出る、という流れです。
Wikipedia英語版も、ホースにそっと息を吹き込むと、中の圧力が上がり、一方向の弁が開きます。
球の大きさは、CLOUDによると、BB弾からビー玉くらいです。球が別に付いてくる台では、弁を付ける前に、ステムと弁の接合部に球をのせます。弁の留め方は、ねじ式か磁石式がほとんどです。
球を使わない弁もあります。Kaloudは、Krysalis 用のシリコン製の交換弁を売っています。柔らかい膜が一方向の弁として働く、という製品ページの説明です。
CyberChillの用語集によると、エアーバルブ、パージバルブ、リリースバルブは製品ごとの呼び名のちがいで、役割は共通です。Hookah.com の用語集は、チェックバルブ(逆止弁)とも呼ぶと書いています。
CLOUDは「逆止弁・排出口」と書き、英語では RELEASE PURGE/VALVE と表記しています。
付く場所は、台によって変わります。ステムの横、ステム上部、プレートなどです。弁がない台もあります。Wikipedia英語版は、弁は「あれば」古い煙を逃がせる、という書き方をしています。
吸うたびに空気ばかり入って、煙が薄い。そんなときは、弁の不具合が考えられます。Hookah.com は、洗ったあとなどに汚れで球が開いたまま固まり、吸うたびに空気がたくさん入る例を挙げています。空気が入る原因は、弁だけではありません。つなぎ目のグロメットが傷んでも、同じ不調が出ます。
CyberChillの用語集の「パージバルブの動作確認」の項も、同じ話です。ボールやガスケットに葉カスやシロップが付くと密閉不良になり、逆に固着して排気できなくなることもあります。原因は、ボールや弁座(球が乗る面)の汚れと、ガスケットの劣化です。分解清掃で、ボールと弁座を洗えば回復します。
オートシール付きのホース口の球は、錆にも注意が必要です。Hookah.com は、水分で安価な球が錆び、固まって吸えなくなることがあると書いています。対策は3つです。ホース口と球を定期的に洗う。球にオリーブ油かキャノーラ油をほんの少し塗る。プラスチック製の球に替える。
ホース口に弁が付いた台は、事情がちがいます。Hookah.com によると、オートシールという機能がある台は、ホース口にも小さな球の弁があります。ホースから空気が入るのを防ぐ仕組みで、複数のホースをつないだ台でも、吸わないホースを指でふさぐ必要がありません。
そのかわり、ホースへ息を吹き込めなくなり、パージができません。同じ記事は、ホース口の球を1つだけ外して、そのホース口をパージ専用にする方法を紹介しています。使わないときは、ふさぐ必要があります。
パージバルブは、「空気を取り込んで煙を薄める部品」だと思われがちです。CyberChillのエアーバルブの項によると、主目的は古い煙の排出で、外気を吸い込むための弁ではありません。
「吸うときに使う部品」だと思われることもあります。同じ用語集のパージバルブの項は、パージは吐く操作専用で、吸うときは密閉して機能する、と説明しています。
パージバルブとエアーバルブは同じものですか?
役割はほぼ同じで、製品によって呼び名がちがうだけのことが多いです(CyberChill)。リリースバルブ、チェックバルブ(逆止弁)とも呼ばれます。
パージバルブはいつ使いますか?
煙が荒くなったり、焦げてのどがイガイガしたり、古くなったりしたときです(Hookah.com、CLOUD)。炭を替えた直後や、煙が薄いときにも使う、とCyberChillは紹介しています。
パージバルブがない台でも吸えますか?
吸えます。弁は、Wikipedia英語版が「あれば」と書くように、付かない台もあります。ただし、息で古い煙を逃がす操作は、弁のある台の話です。
パージバルブの調子が悪いと、どうなりますか?
球が汚れで開いたまま固まると、吸うたびに空気がたくさん入る、とHookah.com は書いています。逆に固まって動かないと、息を吹き込んでも排気できなくなることがあります(CyberChill)。
オートシールの台で、パージはできますか?
そのままではできません。Hookah.com によると、ホース口の球が息の吹き込みを止めるためです。1つだけ球を外してパージ用にする方法があります。
- Hookah.com「What is a Hookah Purge Valve and Hose Port?」(弁のしくみ・オートシール・錆と手入れ)
- Hookah.com「What's in a Hookah? Hookahs Explained」(弁のしくみ)
- Hookah.com「Is Your Hookah Leaking?」(弁が開いたまま固まる不具合)
- Hookah.com「Hookah Terms: The Ultimate Hookah Glossary」(パージバルブの定義)
- Wikipedia英語版「Hookah」(弁の説明・息の吹き込み方)
- CLOUD「シーシャの組み立て方マニュアル」(逆止弁の取り付け・球の大きさ)
- CLOUD「【図で解説】シーシャってどんな仕組み?どうやって吸うの?」(バルブの働き)
- CyberChill「シーシャ(水タバコ)用語集」(エアーバルブ・パージバルブ・パージバルブの動作確認の各項)
- Kaloud「Krysalis Umbrella Valve Replacements」(シリコン製の交換用の弁)