20歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。シーシャは適度に楽しみましょう。
標本カード
炭替えの図解。燃え尽きた炭をトングで外し新しい炭に交換する様子を2コマで示す
ライセンス: 自作(シーシャデックスオリジナル)出典: シーシャデックス

炭替え

すみがえCharcoal Change

炭・熱管理シーシャ本館標本番号: charcoal-change
定義

炭替え(炭交換)とは、シーシャの途中で、小さくなって火力が落ちた炭を、新しく火をおこした炭に取り替える作業です。炭の熱が弱まると、煙と味が薄くなります。そのためお店では、15〜20分に1回ほどスタッフが替えます。フレーバーは替えず、戻すのは熱だけです。中身を新しくするトップ替えとは、そこが違います。

そもそも、どんな言葉?

炭替えと炭交換は、同じ意味です。ボウルの上で燃え進んで小さくなった炭を、新しく火をおこした炭と入れ替えます。お店ではスタッフが行う基本の作業です。

トップ替えとは、新しくするものが違います。炭替えで新しくするのは熱源(炭)で、フレーバーはそのままです。トップ替えで新しくするのは中身(フレーバーの入ったトップ)で、追加注文になります。「煙が薄くなった」は炭替え、「味を変えたい・もう一台分続けたい」はトップ替え、と分けて考えると迷いません。

「熾す(おこす)」は、炭に火をつけ、全体が赤くなるまで温めておくことです。炭替え用の炭は、替える時刻より前に別の場所で熾しておきます。

なぜ炭を替えるの?

シーシャで、紙巻きたばこの先端の火にあたるのが炭です。炭は燃え進むにつれて小さくなります。すると、フレーバーに伝わる熱が下がって、煙と味が薄くなります。

CLOUDの解説によると、炭が小さくなると温度が下がり、煙も減ります。炭を足して一気に温度を上げれば煙は増えますが、喉への刺激も強まるそうです。また、温度の上げ下げが大きいと味が不安定になり、早く味がなくなる原因になる、ともCLOUDは書いています。

そこで、1時間に1回たくさんの炭を足すより、20分に1回ほど少しずつ替えるほうが、温度の波が小さく、味を長く保ちやすいという説明があります。もう一つの役割は点検です。スタッフは炭を替えるたびに、煙の量や味の変化を見て、熱を上げるか下げるかを決めています。

替えたあとの手順も、お店での決まりごとのひとつです。JAPAN SHISHA TIMESによると、新しい炭を置いたあと、スタッフが煙を確認するためにホースを受け取りに来ます。吸ってしまうと、炭が乗っていない間にフレーバーの熱が下がるので、替えている間は吸わずに待つよう案内されています。

どのくらいで替える?

決まった時間はありません。目安の数字は、情報源ごとにちがいます。

数字に幅があるのは、炭の減り方が変わるからです。炭の種類、ボウルの素材、部屋の風、吸うペースで変わります。ヒートマネジメントデバイス(炭を収めて熱を整える器具。HMD)の形でも変わります。時間より、煙と味の様子で決めるものだと考えてください。

炭1個が燃え続ける時間は、種類や銘柄で違います。炭メーカーのThree Kingsは、着火剤入りのクイックライト炭を着火後「約1時間」と案内しています。CLOUDは、最高品質のココナッツ炭でおよそ1.5時間燃えると紹介しています(ココナッツ炭)。炭1個が燃え続ける時間より短い間隔で替えるのは、燃え尽きるのを待たず、熱を保つためです。

シーシャは全体で1時間半〜2時間ほどで吸い終わりになる、とJAPAN SHISHA TIMESは説明しています。フレーバーを吸い切ると、炭を替えても煙が戻りません。そのため、お店によっては最後の炭替えのときに「これで最後です」と知らせてくれます。

家シーシャでの手順は?

CLOUDが家シーシャ向けに示している流れを、要点だけ紹介します。

お店で炭を替えてもらうときは、炭の位置が少しずれるだけで味が崩れることがあります。動かしたいときはスタッフに頼むよう、JAPAN SHISHA TIMESは案内しています。

HMDを使うと炭替えは変わる?

HMD(ヒートマネジメントデバイス) は、ボウルの上に載せて炭を収め、炭と葉の距離を一定に保って熱を整える器具です。炭替えの回数や手間は、使う器具で変わります。

炭を直接ホイルに載せる方式では、炭の置き方がそのまま火力になります。なので、こまめな調整が欠かせません。HMDは炭を器具に収めて、葉との距離を一定にします。だから、同じ詰め方なら火力がそろいやすく、炭替えのペースも読みやすくなります。ただし、炭を替える作業自体はなくなりません。

炭替えの手間を減らす方向の器具もあります。CLOUDは、炭を載せるトレイの高さを調整できるドイツ製のHMS(スチームレーション)を紹介しています。炭の量を変えずに高さで火力を調整できるため、炭替えの頻度が少なくて済み、炭を落とす可能性も低くなる、という内容です。炭替えが「全く不要」になるわけではありません。

HMDが違えば、炭の入れ方も違います。ロータス型では内部に収める小さな炭、ターキッシュリッドではフラット炭2〜3個、というように、器具ごとの使い方があるわけです。器具と炭の対応は、ロータスとターキッシュリッドのそれぞれの項にあります。炭の形も、キューブ炭とフラット炭とで、燃える時間と火力が違います。

火災・やけど・一酸化炭素に注意

炭替えは、真っ赤に熱した炭を動かす作業です。東京都は2025年3月の発表で、水たばこでは燃焼させた炭を使うため、炭や炭に触れる部分が非常に高温になると注意しています。本体がぐらついたり倒れたりして炭が落ちると、火災になるおそれもあります。

CLOUDも、炭替えでは炭を皮膚や床に落とすと、やけどや床の焦げにつながるので、とくに気をつけるよう書いています。炭を落とさないよう、安定した場所で、トングで確実につかんで扱うのが基本です。

もう一つは、空気の問題です。炭は燃えるときに一酸化炭素を出します。無色・無臭の気体で、吸いすぎると意識がもうろうとします。

東京都の安全性試験では、約10平方メートルの閉め切った空間で水たばこ1台を使うと、室内の一酸化炭素濃度が約300ppmまで上がりました。300ppmは、空気100万個のうち300個がこの気体、という濃さです。1〜2時間で頭痛や吐き気が出る濃度とされました。扉を開けてから60分後には、濃度は大きく下がっています。都は、換気扇を回す、扉や窓を開けるなど、室内の濃度を下げる対策をすすめています。

米国疾病予防管理センター(CDC)も、水たばこの炭が高濃度の一酸化炭素などを出すと示しています。1回の使用で、紙巻きたばこ1本の約9倍の一酸化炭素にさらされうる、ともしています。

屋外なら安心とも言えません。筑波大学が公表した世界の症例報告の系統的レビュー(JMA Journal掲載)では、急性の一酸化炭素中毒68例のうち、約5分の1が屋外での使用でした。約4分の1は、使用場所を離れてから症状が出ています。屋内ではCOモニターの設置や定期的な換気が重要とされています。

炭替えをするかどうかにかかわらず、炭を使うシーシャでは、換気と火の取り扱いが前提になります。くわしくは一酸化炭素とシーシャの健康基礎知識に書いています。体調が悪くなったら、すぐに吸うのをやめて、空気のよいところで休んでください。意識がもうろうとするなど緊急のときは、119番に連絡してください。

使い終えた炭はどうする?

この節は、バーベキュー用の木炭についての案内をもとにした類推です。シーシャの炭にそのまま当てはまるとは限りません。外した炭は、見た目が灰色や黒になっていても、中に火種が残っていることがあります。

堺市の案内は、バーベキューで使った木炭についてのものです。水をかけただけで捨てたら、ごみ箱の中で再び燃え出した例があるそうです。そこで、バケツの水に炭を少しずつ移し、内部まで水がしみ込むまで待つこと、大きな炭を割って熱気がなくなったのを確かめることをすすめています。水に入れるときは、水蒸気でやけどをしないよう注意が必要、とも書かれています。

炭の火種を確実に消してから捨てる、という考え方は、シーシャの炭でも参考になります。ごみの出し方は、お住まいの自治体の案内に従ってください。

よくある誤解
お店で吸う人は、何をすればいい?
よくある質問

炭替えとは何ですか?

シーシャの途中で、燃え進んで小さくなった炭を、新しく熾した炭に取り替える作業です。熱を保って煙と味を安定させるためで、お店ではスタッフが行います。炭交換とも呼ばれ、同じ意味です。

炭替えはどのくらいの間隔で行いますか?

JAPAN SHISHA TIMESは、多くの専門店で15〜20分に1回としています。家シーシャでは20〜30分周期とする解説もあります。時間は目安なので、煙や味の落ち方を見て決めましょう。

炭替えとトップ替えの違いは?

炭替えは熱源の炭を新しくする作業で、フレーバーは同じままです。トップ替えは、フレーバーの入ったトップを新しくする追加注文です。料金の扱いはどちらも店ごとに違うので、気になるときは注文前に確かめてください。

炭替えは危険ですか?

真っ赤な炭を動かすので、やけどと、炭を落としたときの火災に注意が必要です。東京都も、本体が倒れて炭が落ちると火災のおそれがあるとしています。トングで確実に扱い、安定した場所で行ってください。

炭を使うシーシャで、換気はなぜ大切ですか?

炭は一酸化炭素を出すためです。東京都の試験では、閉め切った約10平方メートルの空間で約300ppmまで上がりました。これは1〜2時間で頭痛や吐き気が出る濃度とされました。屋外でも中毒の報告があります。換気とCOモニターが勧められています。

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採集記録(出典)

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