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標本カード
ココナッツ炭の形状を象った簡易イラスト
ライセンス: 自作(シーシャデックスオリジナル)出典: シーシャデックス

ココナッツ炭

ここなっつずみCoconut Charcoal

炭・熱管理シーシャ本館標本番号: coconut-charcoal
定義

ココナッツ炭は、ヤシの実の殻を炭にして粉にし、でんぷんで固めて成形したシーシャ用の炭です。着火剤は含まず、火をおこすのに電気コンロなどで10〜15分ほど(Kaloudの目安)かかります。そのかわり、においが出にくい炭です。燃焼時間は製品や大きさで違い、メーカー表示では45〜90分ほどの例があります。

まず結論
用語の意味と呼び方

ココナッツ炭は、ヤシ殻(ココナッツの実の硬い殻)から作った炭です。シーシャ用に形を整えてあります。「ココ炭」「ココナッツチャコール」とも呼ばれます。

天然炭(着火剤なし)は、火を近づけるだけでは着けられず、電気コンロやチャコールバーナーで熱して火をおこす炭の総称です。ココナッツ炭はこの仲間で、ほかにオガ炭などがあります(天然炭・オガ炭)。

クイックライト炭は、着火剤が入っていて、火を近づけるとすぐ着く炭です。ココナッツ炭とは別の種類です(クイックライト炭)。

キューブやフラットは素材の名前ではなく炭の「形」の呼び名で、同じココナッツ炭に形違いがあります。

原料と作り方

原料はヤシの実の殻です。炭メーカーの解説によると、殻を窯で蒸し焼き(炭化)にして、細かい粒に砕きます。同じ解説では、そこに結着剤を混ぜて押し出し機で固め、切り分けて乾燥させるとされています。結着剤は、タピオカなどのでんぷんです。

Al Fakherの製品表示では、原料は「ココナッツの殻、でんぷん、水」で、インドネシア製です。人工の結着剤は使っていないそうです。インドネシアの炭メーカーの解説には、でんぷんは全体のうち数パーセントほどで、多すぎるとにおいが出て早く燃えると書かれています。どちらもメーカー側の説明で、第三者の試験結果ではありません。

メーカーの解説によると、炭化が足りない殻や、でんぷんに十分に熱が入らなかった製品は、点火したときにいやなにおいが出やすいとされています。国内の業界サイトCLOUDも、ココナッツ炭にも品質のばらつきがあり、異臭のするロットに当たった経験があると書いています。

「ココナッツ炭だから必ず無臭」というわけではありません。作りの良いものが無臭に近い、と考えるのが実際に近い言い方です。

キューブとフラット、形の違い

同じココナッツ炭でも、形で使い勝手が変わります。

どの形が良いかは、使うボウルと熱の管理器具(HMD)で変わります。形が違っても、原料と火のおこし方の考え方は同じです。

燃焼時間の目安

数字は、炭の大きさ・密度・銘柄・空気の流れで変わります。

燃焼時間は、製品やサイズによって短い場合も長い場合もあります。「1.5時間」は、その最長の例です。お店で1台の途中に炭を替えるのは、炭が燃え尽きるのを待たず熱を保つためです。炭1個の持ち時間より短い間隔で替えます(炭替え、時間制)。

クイックライト炭との違い
温度と灰

温度について、ドイツの販売店mozeshishaの解説では、ココナッツ炭は650〜750℃ほどに達するとされています(空気の量や燃えた時間で変わる)。これは炭そのものの温度で、フレーバーに伝わる熱とは別です。実際の熱はホイルやHMDで調整します。

灰については、Al Fakherが製品表示で「灰分2〜3%」と書いています。灰分とは、燃やしたあとに残る灰の重さの割合です。これもメーカーの表示値で、測り方は示されていません。炭の表面が白〜灰色の灰におおわれると、ふつうは火が回って使える状態になり、そこからさらに燃え進むと弱っていく、というのが目安です。

においが少なくても、安全とは限らない

よくある誤解は、「ココナッツ炭は自然素材だから体に害がない」「クイックライト炭よりも安全」というものです。米国のCDC(疾病予防管理センター)は、シーシャで熱源に使う炭が、高い濃度の一酸化炭素を出しうると説明しています。一酸化炭素は無色・無臭で、気づかないうちに中毒になる気体です。

東京都の試験(2025年3月発表)では、約10平方メートルの閉め切った空間で水たばこを使うと、一酸化炭素の濃度が約300ppmまで上がりました。ppmは、空気100万個のうちの個数を表す単位です。東京都は、300ppm程度では1〜2時間で頭痛や吐き気が出る可能性があり、周囲の人にも同じ危険がある、と述べています。

この発表には、炭の種類の記載がありません。炭を燃やす以上、種類に関わらず換気が前提になります。体調に異変を感じたらすぐに使用を中止し、換気扇や窓・扉で空気を入れ替えます。

詳しい数字と対策は、一酸化炭素とシーシャの健康基礎知識にまとめています。

よくある誤解
買うとき・使うときに
よくある質問

ココナッツ炭とは何ですか。

ヤシの実の殻を炭にして粉にし、でんぷんなどで固めて成形した、シーシャ用の炭です。着火剤が入っていないので、電気コンロなどで10〜15分ほど熱して火をおこして使います(Kaloudの目安)。

ココナッツ炭は何分くらい燃えますか。

製品や大きさで違います。Al Fakherのキューブ25mmは「少なくとも90分」の表示です。Kaloudは45〜90分(大きさや銘柄で変わる)と案内しています。国内の業界サイトCLOUDによると、最高品質のものでおよそ1.5時間です。

クイックライト炭とは何が違いますか。

いちばんの違いは着火剤の有無です。クイックライト炭はライターで数十秒で着火し、ほぼ1時間燃えるとThree Kingsは案内しています。ココナッツ炭は火をおこすのに時間がかかりますが、においが出にくく、灰も締まっている、とKaloudは比べています。

キューブとフラットはどちらが長持ちしますか。

メーカーの解説では、キューブのほうが燃料が多くゆっくり燃え、フラットは早く温まりますが燃え尽きるのも早いとされています。

ココナッツ炭は一酸化炭素が出ませんか。

炭を燃やす以上、出ます。CDCも、シーシャの炭が高い濃度の一酸化炭素を出しうると説明しています。炭の種類にかかわらず、換気が必要です。

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この語が出てくる記事
採集記録(出典)

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