3行要約

  • 葉巻専門誌Cigar Aficionadoの創業者で編集長・発行人のマーヴィン・R・シャンケン氏が、2026年10月29日に83歳で亡くなった。同誌が同日に発表した。
  • 同氏は1979年にWine Spectatorを買収し、1992年にCigar Aficionadoを創刊した。同誌は、創刊から約5年で米国向けプレミアムハンドメイドシガーの輸入が約4倍になったとしている。
  • 国内の流通や価格に直接かかわる発表はない。シーシャデックスの別館(葉巻)で追ってきた米国の輸入統計は、この雑誌の記事が出典になっている。

何が起きたのか

シャンケン氏は2026年10月29日に83歳で亡くなりました。Cigar Aficionadoが同日、公式サイトで発表しています。Wine Spectatorの追悼記事と、シガー専門サイトのCigar Dojoも同じ29日付で報じており、いずれも83歳で亡くなったと伝えています。

シャンケン氏はM. Shanken Communicationsの創業者で、Cigar Aficionadoの編集長・発行人を務めていました。1943年10月4日、米コネチカット州ニューヘイブンの生まれで、遺族は妻のヘイゼルさん、姉妹、3人の娘さん、孫4人です(Cigar Aficionadoの記事による)。死因は、確認できた3つの報道には書かれていません。Wine Spectatorによると、孫は4人で、名前はジェイク、ローレン、アッシャー、ジョーダンです。

葉巻の世界で何をした人か

シャンケン氏は、1992年にCigar Aficionadoを創刊し、葉巻専門誌を立ち上げた人物です。Cigar Aficionadoの追悼記事は、同氏がアメリカの葉巻ビジネスを復活させたと評価し、創刊から約5年で米国向けプレミアムハンドメイドシガーの輸入が約4倍になったと書いています。Cigar Dojoによると、創刊の発想は1991年のキューバからの帰りの飛行機で浮かんだと、本人が語っていたそうです。

もともとは酒類業界の人でした。Cigar Aficionadoによると、1972年に酒類業界向けニュースレター「Impact」を買い、1979年には無料紙だったWine Spectatorを買収して、光沢のある雑誌に育てました。1985年には、同誌が100点満点のワイン評価を採用しています。のちに会社はWhisky Advocateなども加えました(Cigar Dojoによる)。Wine Spectatorの追悼記事は、出版人としての経歴を50年以上と書いています。

主な年表は次のとおりです。

年 出来事 出典
1943年 10月4日、米ニューヘイブンで生まれる Cigar Aficionado
1972年 酒類業界向けニュースレター「Impact」を買収 Cigar Aficionado
1979年 Wine Spectatorを買収 Cigar Aficionado / Cigar Dojo
1985年 Wine Spectatorが100点評価を採用 Cigar Aficionado
1992年 Cigar Aficionadoを創刊 Cigar Aficionado / Cigar Dojo
1996年 ケネディ元大統領が所有した保湿箱(ヒュミドール)をサザビーズで購入 Cigar Aficionado
2019年 全米雑誌メディア協会の生涯功労賞を受賞 Cigar Aficionado

葉巻のコミュニティとの関わりも深く、Cigar Dojoは、カルロス・フエンテ・ジュニア氏やホセ・オルランド・パドロン氏らへのインタビュー、メーカーと愛好家が交わるイベント「Big Smoke」を挙げています。また、同誌のチャリティディナーは前立腺がん研究のために約3,000万ドルを集めたと、Cigar AficionadoとCigar Dojoが伝えています。Wine Spectatorによると、同氏は1983年に奨学金財団を始めました。同誌のイベント「Wine Experience」は、奨学金や助成のために4,000万ドル超を集めました。2009年には、ゴルファーのアーニー・エルス夫妻と自閉症支援のEls for Autism Foundationを立ち上げ、2015年には南フロリダにEls Center of Excellenceが開いています。

日本の読者への影響

国内の葉巻の流通や価格に、今回の訃報が直接影響するという報道はありません。日本の葉巻の小売定価制度は、2024年3月19日の財政制度等審議会たばこ事業等分科会で「プレミアムシガーに係る小売定価制度の在り方」として議論されました(財務省の議事録による。シーシャデックスの過去記事も参照)。その後の議論の状況は今回確認できていません。いずれにしても、海外の出版社の動きが直接動かすものではありません。

日本の読者にとっての接点は、Cigar Aficionadoが出す評価と統計です。シーシャデックスが伝えてきた米国のプレミアムシガー輸入統計(1〜4月、上半期、7月末)の3本とも、同誌の記事を出典にしています。同誌の今後の体制や運営方針については、確認できた3つの報道には書かれていません。

よくある質問

マーヴィン・シャンケン氏はいつ亡くなりましたか? 2026年10月29日に83歳で亡くなりました。Cigar Aficionadoが同日に発表しています。死因は確認できた報道には書かれていません。

マーヴィン・シャンケン氏は何をした人ですか? M. Shanken Communicationsの創業者で、Cigar Aficionadoの編集長・発行人です。1979年にWine Spectatorを買収し、1992年にCigar Aficionadoを創刊しました。

シャンケン氏はワイン誌の人でもあったのですか? はい。1972年にImpactを買って出版に入り、1979年にWine Spectatorを買収しました。Wine Spectatorの追悼記事は、同氏を同誌の長年の編集長・発行人としています。

シャンケン氏の死去でシガーの国内流通は変わりますか? 国内の流通や価格に関わる内容は、今回の報道にはありません。

これまでと次

シャンケン氏について、シーシャデックスが取り上げるのは今回が初めてです。関連する流れとしては、同誌の統計記事を出典にした米国の輸入動向の連載があります。葬儀・追悼行事などの日程は、確認できた3つの報道には書かれておらず、次に予定されている日付は把握できていません。