3行要約

  • 結論は「最初の1台は技なしで大丈夫」です。やるなら輪っかや滝登りを軽く試す程度にします。ゴースト・ドラゴン・トルネードは慣れてからで十分です。
  • 技は大きく吸って煙を口にためる動きが多く、吸う量が増えがちです。むせる、くらくらするときはすぐやめましょう。友人に勧められても断ってかまいません。
  • お店で技を頼むのは禁止ではありませんが、応じるかは店と混み具合しだいです。空いた時間に一言聞いて、断られたら引きましょう。

初心者は、まず技をやらなくていい?

はい、最初の1台は技なしで十分です。味と香り、店の雰囲気を楽しむほうが得るものが多いです。技は「できたら楽しい、できなくても困らない」くらいの距離感がちょうどいいと、シーシャデックスは考えています。

先輩や友人に「やってみて」と勧められても、断ってかまいません。技は体への負担が増えやすいので、「今日は味を楽しみたい」と一言伝えれば十分です。

技の練習で、体はどうなる?

技を試すときも、シーシャ自体のリスクは変わりません。むしろ技は吸う量や回数が増えやすいものです。SuKuも「技の連発で吸い過ぎると酸欠になる」と注意しています。

CDCは、1回のシーシャで吸う煙を約90,000ml(紙巻き1本の100〜200倍)としています。一酸化炭素は紙巻き1本の約9倍、ニコチンは約1.7倍に触れうるとも書いています。「水はフィルターにならない」との明記もあります。詳しくは健康リスクの基礎知識と科学的な整理の記事をどうぞ。

日本でも、東京消防庁の第三消防方面の管内に、シーシャが関連した一酸化炭素中毒の疑いのある救急要請が64件ありました(日本臨床救急医学会雑誌)。期間は2018年1月〜2023年6月です。多くは20歳代で、意識消失や嘔吐が目立ちました。推定の吸引時間が30分以下でも発症した例があります。この数字は技が原因という意味ではありません。ただ、短時間でも起こりうる点は覚えておきましょう。

  • むせる、頭がくらくらする、気持ち悪いと感じたら、そこで吸うのをやめて休む
  • 水分をとり、新鮮な空気のあるところに出る(SuKuも定期的な休憩を勧めています)
  • 体調に不安がある人、持病のある人、妊娠中の人は無理をしない
  • 意識がもうろうとするなど異常を感じたら、遠慮せずスタッフに伝える

初心者でもできる煙の技はどれ?

初心者向けとして紹介されることが多いのは輪っかと滝登りです。ただ、同じ技でも媒体によって難易度の見立てが違います。たとえばゴーストは、Mob Hookahが「簡単な部類」と書く一方、SuKuは「上級者向け」としています。

各媒体の書きぶりを、表にまとめました。星や段階は各媒体の評価で、当サイトの評価ではありません。

技 用語辞典 各媒体の書きぶり
輪っか スモークリング CLOUDは★2。SuKuは最初に始めるのにおすすめ、スイタイも初心者でも簡単と紹介。Mob Hookahは練習がかなり要る中級としている
滝登り(フレンチインヘール) 滝登り スイタイは初心者でも簡単。Mob Hookahは紹介した技のなかで最も簡単としている
ゴースト ゴースト Mob Hookahは簡単な部類、SuKuは上級者向けで評価が割れる
トルネード(竜巻) トルネード CLOUDは★3。SuKuはタイミングによる運の要素もあるとする。無風の環境が前提
ドラゴン ドラゴン CLOUDは★4。スイタイは唇の形を意識すれば簡単としていて、これも見立てが分かれる
ジェリーフィッシュ(クラゲ) ジェリーフィッシュ 輪っかが安定してから。Mob Hookahは紹介した技のなかで最も難しいとしている

見立てが割れる理由は、個人差が大きいからだと考えられます。口の形や舌の使い方、そのときの煙の量、室内の風で成否が変わるためです。できなくても、それが普通です。ブルリング(輪の一部を鼻から吸い込む応用技)などは、輪っかが安定してからで十分です(ブルリング)。

輪っかと滝登りは、どうやるの?

むせる、くらくらするときは、練習をやめて休んでください。技の練習は吸う量が増えやすいので、体の調子を優先してほしいというのが、当サイトの考えです。

細かい口の形や順番は、媒体で少しずつ違います。出典のある手順を、媒体ごとに紹介します。

輪っか

  • シーシャスイタイは、次の流れで説明しています。①吸って、少し吐き出す(口に残った空気を出すためと説明しています)。②口を「あ」の形にする。③「あ」から「お」へ変えながら、煙を勢いよく吐く。「お」を大きな丸にするときれいな輪になりやすいそうです。
  • SuKuは、煙を口に入れて少し吐いたところで止め、口を丸く大きく開けて吐くと説明しています。吐いている間に頬をテンポよく叩くと、輪が続けて出るそうです。
  • Mob Hookahは、煙を肺ではなく口にためたまま、口を「O」の形にして、ごく小さな息の塊を出すと書いています。練習には気長に取り組むよう呼びかけています。

滝登り(フレンチインヘール)

  • シーシャスイタイは、「い」の口の形で上の前歯を下唇の裏につけ、舌で煙を押し出しながら、同時に鼻から吸うと説明しています。
  • Mob Hookahは、煙を口にため、強く吐かずに舌で少しずつ押し出して、鼻から吸い上げると書いています。強く吐くと煙が速く出すぎて、鼻で受けきれないとのことです。この媒体の説明では、鼻から吸った煙は肺に入ります。

成功しやすい条件

  • シーシャスイタイは、風のない部屋や、空調を止めた部屋で練習すると煙が安定しやすいとしています。SuKuも、エアコンの風が当たらない場所を勧めています。
  • SuKuは、煙を肺に入れず口にためる吸い方を紹介しています。吸い込みは1〜2秒ほどで、強弱をつけず一定にするそうです。肺に入れなくても、まわりに広がる煙の影響は受けるとも注意しています。

お店で技を頼んでもやってくれる?

やってくれるかどうかは店しだいです。頼むのは失礼ではありませんが、「必ず応じてもらえるもの」でもありません。SuKuは「店員さんが目の前で技を見せてくれたり、コツを教えてくれる場合もある」と書いています。対応は店ごとに違うと考えておくのが現実的です。

頼むときは、次の点に気をつけましょう。当サイトの考えで、公式のルールではありません。

  • 混んでいない時間に、手が空いていそうなスタッフへ一言添える(「もしお時間があれば、技を見せてもらえますか?」くらいで十分です)
  • 断られたら、そこで終わりにする。店には提供の順番やほかのお客さんへの対応があります
  • 隣の席や同行者に煙がかからない向きで吐いてもらう。シーシャプレスの記事も「周囲に気を配った上で」と呼びかけています
  • 炭や火は触らず、スタッフに任せる

いちばん気軽なのは、「見せてもらう」ことです。自分で挑戦するなら、店で無理に頑張らないでください。味を楽しみながら軽く試す程度にしておくと安心です。

日本では技はどう受け止められている?

日本では、技はシーシャの楽しみ方のひとつとして、国内の専門メディアが紹介しています。SuKuはトルネードを「SNS映えできる技」と紹介し、技は周囲との会話のきっかけにもなると書いています。20歳未満は入店できません。身分証や例外の話は、何歳から?身分証は必要?にまとめています。

自宅で試すなら、まわりの環境にも気をつけたいところです。夢中になって本体を倒すと、高温の炭で火事ややけどの恐れがあるとSuKuは注意しています。エアコンの風が当たらない場所を選ぶことも勧めています。

結局、初心者は何から始めればいい?

まず1台を、技なしで最後まで楽しむのがいちばんです。流れは次の通りで十分です。

  1. 吸い方に慣れる。むせない程度に、一定のペースで、ゆっくり吸う
  2. 余裕が出てきたら、輪っかや滝登りを、休憩をはさみながら軽く試す
  3. 見たい技があれば、店が空いている時間にスタッフに聞いてみる
  4. ゴーストやドラゴン、トルネードは、慣れてからで遅くない

技の仕組みは、用語辞典のゴースト、ドラゴン、滝登りで確かめられます。全体の流れははじめてシーシャバーに行く日のガイド、味選びはフレーバーの選び方へ。