アルギレ
あるぎれArgileh
アルギレ(argileh)は、レバノンやシリアなどのアラビア語圏で、水パイプを指す呼び名です。アラビア語では أرجيلة(arjīlah)と書き、argila とも綴ります。日本でいうシーシャや、英語のフーカーと、同じ器具のことです。
アルギレは、水パイプのアラビア語の呼び名のひとつです。器具としては、日本のシーシャ、英語のフーカーと同じものです。違うのは、どの地域の言葉で呼ぶか、という点です。
Wikipedia のフーカーの項は、レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダン、クウェート、イラクで最も一般的な名前が、アラビア語の أرجيلة(arjīlah)だとしています。綴りは argila や argileh とも書かれると、同じ項に出ています。
水パイプの販売店の解説(dschinni-shisha)も、東地中海とシリアのアラビア語の方言に ardzhila や argila があると書いています。ヘブライ語にも同じ系統の語があります。
同じ器具でも、地域でよく使う語は変わります。Wikipedia の表によると、エジプト、スーダン、湾岸諸国、アルジェリア、チュニジア、モロッコ、ソマリアは「シーシャ」です。トルコやギリシャ、バルカンの国々は「ナルギレ(nargile)」、ペルシア語圏は「ガリヤーン(ghalyan)」です。
つまり、アラビア語圏の中でも、アルギレ(arjīlah)を使う地域とシーシャを使う地域に分かれます。
各地の呼び名は、フーカー、ナルギレ、ガリヤーン、シーシャの項目で別々に説明しています。フランス語圏のシーシャ(chicha)もあります。
アルギレは、英語の辞書にも載っています。Wiktionary は、英語の argileh がアラビア語の أرجيلة から来たと説明しています。
近い形の narghile(ナルギレ)について、American Heritage Dictionary は次のように説明しています。フランス語から英語に入り、そのもとはペルシア語の nārgīleh で、さらにさかのぼると nārgīl(ココナッツ)です。パイプの水を入れる部分が、もとはココナッツでできていたからだとされています。
アラビア語の أرجيلة がこのペルシア語とどうつながるのかは、はっきりしません。語の関係は推測になるので、ここでは書きません。
ベイルートのブログ(Beirut Spring)は、アルギレを「文化的な象徴」と呼んでいます。同じ文章は、結婚式や集まりから政治の抗議活動まで、レバノンの公共の場面に付き合ってきた、とも書いています。これは筆者の観察と意見で、統計や歴史の記録ではありません。
Wikipedia のフーカーの項は、中東の多くのカフェがシーシャを出すと書いています。そこでは、小人数で一つのパイプを回す吸い方が一般的だと説明されています。
海外の比較サイトの askdifference.com は、アルギレの器具が、複雑な模様で、真鍮やガラスなどでできていると書いています。出典も付いておらず、同じページの別の場所では陶器も挙がっていて、内容が揃っていません。
ほかの解説にも、アルギレ専用の形や素材は見当たりませんでした。器具の見た目は、アルギレという語の意味には含まれないと考えるのが安全です。国内の店で見る器具の種類は、ベースやボウルの項目で説明しています。
アルギレとシーシャは、同じもの?
器具は同じです。アルギレはレバノンやシリアなどで使われるアラビア語の呼び名で、シーシャはエジプトや湾岸諸国などで使われる呼び名です。
アルギレは、どの国で使われている言葉?
Wikipedia は、レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダン、クウェート、イラクで最も一般的な名前だとしています。
アルギレの綴りは、どう書く?
アラビア語では أرجيلة です。ローマ字では arjīlah、argila、argileh などと書かれます。
アルギレの語源は?
英語の argileh はアラビア語の أرجيلة から来た語です。近い形の narghile は、ペルシア語の「ココナッツ」にさかのぼると辞書が説明しています。