ナルギレ
なるぎれNargile
ナルギレ(nargile)は、トルコ語で水パイプを指す言葉です。トルコを中心に、バルカンや東地中海の国々で使われます。語源は、ペルシア語を通って、サンスクリット語の nārikela(ココナッツ)にさかのぼるとされます。器具とココナッツの結びつきをうかがわせる名前です。
ナルギレ(nargile)は、水パイプを指すトルコ語の言葉です。日本語のシーシャとほぼ同じ器具のことです。英語の辞書では、narghile の名で hookah、shisha、waterpipe と並んでいます(Wiktionary)。
CLOUDは、世界の呼び名の一つとして、Nargile(ナルギレ)を現在のトルコの呼び名に挙げています。アメリカのCDCも、hookah の別名に narghile を入れています(CDC)。
つづりは言語で揺れます。英語の辞書には、nargile、narghile、nargileh、narguileh など多くの形があります。フランス語は narguilé、スペイン語は narguile、ルーマニア語は narghilea です。
名前のもとは、ココナッツです。Wiktionaryの説明では、英語の narghile はフランス語から入りました。フランス語の narghilé は、トルコ語の nargile からです。トルコ語はペルシア語の nârgile から来ていて、そのもとの nârgil は「ココナッツ」の意味です。
ペルシア語の語は、サンスクリット語の nārikela(これもココナッツ)にさかのぼるとみられます。その先は、ドラヴィダ語系の言葉だという見方です。
器具のどこにココナッツを使ったかは、出典で言い方が分かれます。Wiktionaryはボウルだと書き、ホーニマン博物館の用語集は、ベースを成していたココナッツだと書きます。英語版Wikipediaは、初期の水パイプがココナッツの殻から作られていたことを示唆する、という言い方です。
ドイツの販売店のブログは、器具のもとはインドで、ボウルがココナッツ製だった、と説明しています(ブログ)。
英語版Wikipediaによると、ナルギレは17世紀からトルコとバルカンの文化の一部になり、地位を示すものでした。フランスとオスマン帝国の間の外交問題にまでなった、という話もあります。トルコ西部は、ナルギレ用の陶器のボウルで知られています。
その後の流れは、Turkey Travel Planner が説明しています。オスマン帝国の17〜19世紀に人気で、共和国になると、紙巻きたばこに押されて減りました。第二次世界大戦のあとは、おもに年配の男性が吸うものでした。1990年代の終わりにオスマン時代への関心が戻り、ナルギレも復活しました。今は若い人も楽しんでいます(Turkey Travel Planner)。
Turkey Travel Planner は、ナルギレでは特別な形にしたたばこ(tumbak、tömbeki とも)をボウル(lüle)に入れ、火のついた炭(mangır)をその上にのせると説明しています。たばこを入れるボウルのリュレと、たばこのトンバクには、それぞれ別の項があります。
使います。トルコ語だけの言葉ではありません。ペルシア語には、ガリヤーンと並ぶ同義語として nârgile があります(Wiktionary)。
アラビア語圏では、レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダン、クウェート、イラクで、ʾarǧīla(アルギレ)が一般的な名前です。イスラエルでは、ヘブライ語で nargilah と言います。これはペルシア語の nārgil から出た形だと、英語版Wikipediaは書いています。
アルメニアでは、ペルシア語の影響で nargila、ロシア語の影響で kalyan という2つの名前が使われます。ロシア語の側はカリヤン、ペルシア語の側はガリヤーンの項にあります。
今は、ほぼ同じ意味です。ホーニマン博物館の用語集は、narghile は今では hookah と同じ意味だと書いています。ただ、narghile にはベースがなく、長い茎を持ち、支えが必要という違いも載っています。
CLOUDは、ナルギレは現在のトルコ、シーシャは主に北アフリカ(エジプトなど)、ガリヤーンは現在のイランで使われる名前としています。
ナルギレとは何ですか?
トルコ語で水パイプを指す言葉です。日本語のシーシャ、英語のフーカーとほぼ同じ器具のことです。
ナルギレの語源は?
ペルシア語の nârgil(ココナッツ)から来ています。そのもとは、サンスクリット語の nārikela(ココナッツ)にさかのぼるとみられます。
ナルギレとシーシャの違いは?
同じ器具の別名です。ナルギレはトルコ語圏、シーシャはエジプトなど北アフリカでの呼び名として整理されています。シーシャの語源は、ペルシア語のガラスです。
nargile のつづりは決まっていますか?
決まっていません。英語の辞書には nargile、narghile、nargileh、narguileh など多くの形があります。フランス語は narguilé、スペイン語は narguile です。
ナルギレとアルギレは同じですか?
同じ系統の言葉です。ドイツの販売店のブログは、ardzhila・argila がトルコ語の nargile から派生した形だと説明しています。レバノン、シリア、パレスチナ、ヨルダン、クウェート、イラクでは、ʾarǧīla(アルギレ)が一般的な名前です。
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- Wiktionary「narghile」(語源・つづり・訳語)
- Wikipedia(英語)「Hookah」(各国の呼び名とつづり、トルコとバルカンでの歴史)
- ホーニマン博物館「narghiles」(用語集の説明)
- dschinni-shisha「The water pipe – one product with many names」(名前の由来と地域)
- Turkey Travel Planner「Nargile (Turkish Water Pipe)」(トルコでの歴史と用語)
- CLOUD「「Shisha」と「Hookah」はどちらがメジャーな呼び方なのか」(日本語での地域ごとの呼び名)
- Wiktionary「قلیان」(ペルシア語に nârgile という同義語があること)
- 米国CDC「Hookahs」(narghile を hookah の別名とすること)