フーカー
ふうかあHookah
フーカー(hookah)は、英語圏で水パイプを指す呼び名で、日本語のシーシャとほぼ同じ器具のことです。語源はインドの言葉(ヒンドゥスターニー語)の huqqā です。そのもとは、アラビア語の「壺・容器」とする説明が多く、ペルシア語の「壺」とする説もあります。
フーカー(hookah)は、英語圏で使われる呼び名です。日本語のシーシャと同じ器具を指します。
アメリカのCDCは、フーカーを、特別に作ったたばこを吸う水パイプと説明しています。ほかの呼び名として、narghile、argileh、shisha、hubble-bubble、goza も挙げています(CDC)。
FDAは、hookah tobacco の別名も挙げています。waterpipe tobacco、maassel、shisha、narghile、argileh です(FDA)。詰めるたばこそのものは、マアッスルとも呼ばれます。
地域ごとの呼び名は、ナルギレ、アルギレ、ガリヤーンなど、ほかにもあります。これらを一つにまとめる言い方が、ウォーターパイプです。
英語の hookah は、ヒンドゥスターニー語の huqqā から入った言葉です。huqqā のもとは、アラビア語の ḥuqqa で、「壺」や「容器」の意味です。その前の ḥuqq は、「くぼみ」「空洞」を表します(Wiktionary)。
ḥuqqa の意味を、英語版Wikipediaは「小箱、瓶」としています。日本語版Wikipediaは、アラビア語の「箱・容器」説と、ペルシア語の「壺」説の2つを紹介しています。
つづりも決まっていません。英語の辞書には、hooka、hukka、huqqa、huqqah などの形が載っています。日本語でも、「フーカー」や「フッカー」と書く例があります。
hookah という言葉はインドの言葉から来ました。でも、器具そのものがどこで生まれたかは、別の話です。
英語版Wikipediaには、こういう伝えがあります。ムガル帝国のアクバル帝に仕えた医師アブル・ファトフ・ギラーニーが、インドで考案した、という話です。いっぽうで、サファヴィー朝のペルシアで生まれ、あとからインドへ伝わったという見方もあります。
起源に定説はありません。川床邦夫氏は2005年に、近年はインド起源説が有力だが定説はない、と述べました(日本語版Wikipediaが紹介)。WHOも、起源ははっきりしないとしています(WHO)。
英語圏には、hubble-bubble という呼び名もあります。植民地時代のインドで使われ、煙が水をくぐるときの音に由来する、という日本語版Wikipediaの説明です。くわしくはハブルバブルの項に書いてあります。
CLOUDは2021年に、「Shisha」と「Hookah」の検索の多さを、国ごとに比べました。使ったのはGoogle Trendsです。
Hookah が多かったのは、アメリカ、ロシア、南アメリカ、南アフリカの一部です。Shisha が多かったのは、ドイツ、カナダ、ヨーロッパ、北アフリカ、東アジア・東南アジア、オーストラリアです。世界全体では2つはほぼ同じくらいです。CLOUDは、直近は Shisha が上回り、平均では Hookah がわずかに上回る、と書いています。
この調べは、言語の違いを大まかに扱ったもので、現地の実感とは違うことがある、とCLOUD自身が断っています。数えたのは「Hookah」と「Shisha」の2語の検索です。ロシア語では、水パイプを別の語、カリヤンで言います(Wiktionary)。
日本では、「シーシャ」と「水タバコ」が一般的な呼び方だと、CLOUDは書いています。「シーシャ」が根づいた理由は、CLOUDの推測です。初期に日本へ水タバコを広めた人たちが、Shisha を使う地域の文化を輸入したからかもしれない、という見方です。
一方、「フーカー」は器具の名前として商品名に出てきます。通販サイトには、「Hookah Hose Holder フーカー ホースホルダー」のように、英語とカタカナを並べた商品名があります。説明文には「シーシャ用フーカーを使う時に〜」とあり、「フーカー」が器具の名前として使われています(商品ページ)。
英語の辞書には、潜水の用語としての hookah もあります。タンクを背負わず、水面の空気ポンプからホースで空気を送り、潜水マスクに届ける器具のことです(Wiktionary)。水パイプとは別の意味です。
電子式の器具にも、hookah の名が付きます。CDCは、steam stones や hookah pens を電子式の hookah として説明しています。バッテリーで動き、ニコチンや香料などを含む液体を霧にする器具です。TobaccoTactics は、炭を燃やさない電子式の hookah は水パイプではない、としています(TobaccoTactics)。日本語の辞典では、電子シーシャの項が近い話です。
フーカーとシーシャは同じものですか?
同じ器具を指す、別々の呼び名です。フーカーは、インドやパキスタンで使われ、のちに英語圏に伝わったとされる呼び名で、アメリカではシーシャより多く使われています(CLOUD)。シーシャはペルシア語で「ガラス」を意味する語が語源だと考えられている呼び名です。CDCは hookah の別名として shisha を挙げています。FDAは hookah tobacco の別名として shisha を挙げています。
hookah の読み方は?
辞書の発音記号では、アメリカ式が /ˈhu.kə/、イギリス式が /ˈhʊ.kə/ です。カタカナでは「フーカー」「フッカー」と書かれます。
hookah の語源は何ですか?
ヒンドゥスターニー語の huqqā から入った言葉です。Wiktionaryはそのもとをアラビア語の ḥuqqa(壺、容器)とし、日本語版Wikipediaはペルシア語の「壺」とする説も紹介しています。
フーカーとウォーターパイプは何が違いますか?
どちらも同じ種類の器具を指します。フーカーは、インドやパキスタンで使われ、のちに英語圏に伝わったとされる呼び名で、ウォーターパイプは各地の呼び名をまとめて言うときの言葉です。
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- Wiktionary「hookah」(語源・つづり・発音・別の意味)
- Wikipedia(英語)「Hookah」(名称と語源、起源の諸説)
- Wikipedia(日本語)「水タバコ」(名称と地域、起源の諸説)
- 米国CDC「Hookahs」(hookah の説明と別名、電子式の hookah)
- 米国FDA「Hookah Tobacco (Shisha or Waterpipe Tobacco)」(hookah tobacco の別名)
- WHO FCTC「Waterpipe overview」(起源は定かでないこと)
- CLOUD「「Shisha」と「Hookah」はどちらがメジャーな呼び方なのか」
- パイプミュージアム「Hookah Hose Holder フーカー ホースホルダー」商品ページ(日本の商品名での書き方)
- Wiktionary「кальян」(ロシア語では水パイプを кальян と呼ぶこと)
- TobaccoTactics「Waterpipe」(電子式 hookah は水パイプではないこと)