20歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。シーシャは適度に楽しみましょう。
標本カード
薪の煙で乾燥させるファイヤーキュアード製法のタバコ小屋(ポルトガル・アゾレス諸島のタバコ博物館)
ライセンス: CC BY-SA 4.0出典: Kritzolina / Wikimedia Commons (CC BY-SA 4.0)

ファイヤーキュアードタバコ

ふぁいやあきゅああどたばこFire-Cured Tobacco

フレーバーシーシャ本館標本番号: fire-cured-leaf
定義

ファイヤーキュアードタバコは、広葉樹を焚いた煙にあてながら葉を乾かす、燻煙乾燥で仕上げたタバコ葉です。数日から数週間かけて乾かし、燻したような香りと濃い色になります。パイプたばこの調味や嗅ぎたばこなどに使われます。

ファイヤーキュアードは、煙で乾かした葉

ファイヤーキュアードタバコは、納屋で木を焚いて、その煙にあてながら乾かしたタバコ葉です。日本語では「燻煙乾燥」とも言います。

米国の規則では、直接火を焚いて乾かすのがファイヤーキュアです(7 CFR 30.12)。熱と換気を調節して、燃料の煙や煙霧を葉に触れさせないフルーキュアとは、別の方法として定められています。

作り方は、どう進む?

米国のダーク種の火干しは、ケンタッキー大学とテネシー大学の手引き(AGR-152)によると、黄変、色づけ、乾燥、仕上げの4段階で進みます。

最初の黄変では、納屋に葉をかけて5〜8日ほど待ちます。最初の火を入れるのは、葉が黄色くなってきたころです。この火は100°F(約38℃)を超えないようにします。熱が低く、ほとんど煙だけの火です。早く熱くしすぎると、粗い緑色が葉に残ります。

色づけの段階では、温度を100〜115°F(約38〜46℃)に上げて、葉が茶色になるまで保ちます。1回の火入れで済むこともあれば、7〜14日かけて何度も焚くこともあります。

乾燥の段階は130°F(約54℃)までです。葉の中心の太い筋が縮んで黒ずむまで続けます。最後の仕上げは120°F(約49℃)以下です。煙の量をいちばん多くして、葉の表面にフィニッシュと呼ぶ仕上がりをつけます。火入れは1〜2回のゆっくりしたもので、10〜14日続くのが目安です。買い手の求める仕上がりで前後します。

全体では、4〜5週間ほどかけてくすぶらせます(UKREC)。火干し全般では、3日から10週間まで幅があります(英語版Wikipedia)。

どんな木を燃やす?

昔からの燃料は、広葉樹の板材とおがくずです。よく乾かした広葉樹のほうが、やわらかい木より遅く、まんべんなく燃えます。

手引きは、黄変と乾燥の段階に硫黄や塩を使わないよう書いています。仕上げの段階に、糖蜜や黒砂糖で仕上がりをよくしようとすることも勧めていません。葉がべたついたり、変な味がして業界で使えなくなったりすることがあるためです。

シーシャの国内メディアCLOUDによると、使う木の種類で味が大きく変わり、葉の色も濃くなります。香りは、フェノール由来のスモーキーで革のようなものだと、国内の用語集CyberChillは説明しています。

ほかの乾かし方とは何が違う?

葉の乾かし方には、熱風、自然乾燥、日光、煙の4つがあります。

風通しのよい納屋で乾かすエアキュアは、バーレー種に使う方法で、4〜8週間ほどかけます。屋外で日に当てるサンキュアは、オリエント種に使う方法で、2週間ほどです。

煙で乾かした火干しの葉は、糖分が少なく、ニコチンが多い葉です。パイプたばこ、かみたばこ、嗅ぎたばこが、この方法で作られます。

何に使われる葉?

芳香性の火干しのダーク種は、パイプたばこのブレンドで、調味料のように使われます。ケンタッキーとテネシーで作られる火干し葉は、豊かで少し花のような味わいがあり、ブレンドに厚みと香りを足します。芳香性の火干し種は、米国ではテネシー州中北部、ケンタッキー州西部、バージニア州で栽培されています。ケンタッキー州の葉は、ケンタッキー産ファイヤーキュアードリーフでくわしく扱っています。

ケンタッキー州とテネシー州の火干しの葉は、かみたばこ、湿った嗅ぎたばこ、一部の紙巻きたばこにも使われます。米国の湿った嗅ぎたばこは、ケンタッキー州西部とテネシー州北部の一部のダーク種から、ほぼ作られています。

国内の用語集CyberChillも、少量で個性を出す調味葉として挙げています。煙でいぶす点は、ラタキアも同じです。ラタキアは、日に当てたオリエント種の葉を、さらに煙でいぶして作ります。

シーシャのフレーバーでは?

CLOUDの解説は、シーシャフレーバーの原料になる葉を、ブロンドリーフとダークリーフに分けています。ダークリーフの中に、バーレー、ブラウンバージニアとともに、「火で乾燥させた」葉が挙がっています。硬化の初期にゆっくり乾かす(燻製にする)方法で、使う木の種類が味と特徴に強く影響するそうです。

濃い色の葉全体はダークリーフ、仲間のバーレーはバーレー種で読めます。葉の系統でフレーバーを探すなら、ダークリーフのページも使えます。

体への影響の研究はある?

ケンタッキー大学は、燻煙乾燥と結びつく発がん性物質のベンゾピレンと、ニトロソアミンを減らす研究をしてきました(UKREC)。最初の火入れの時期を調整する、火入れの期間を短くする、納屋の温度を130°F(約54℃)以下に保つ、という調整で、どちらも下がったそうです。

この研究は、湿った嗅ぎたばこの原料になるダーク種の話です。シーシャのフレーバーに使われる葉の安全性を調べたものではありません。

よくある質問

ファイヤーキュアードタバコとは何ですか?

木を焚いた煙にあてながら乾かして仕上げたタバコ葉です。燻煙乾燥とも言います。燻したような香りと濃い色になり、パイプたばこの調味や嗅ぎたばこなどに使われます。

ダークリーフと同じものですか?

切り口が違う言葉です。ファイヤーキュアードは乾かし方で、ダークリーフは濃い色の葉のグループの呼び名です。CLOUDは、火で乾燥させた葉を、ダークリーフに入るタバコとして紹介しています。

乾かすのに何日くらいかかりますか?

葉と工程で違います。米国のダーク種で4〜5週間ほど、火干し全般では3日から10週間まで幅があります。

ラタキアはファイヤーキュアードの一種ですか?

煙で乾かす点は共通です。ラタキアは、オリエント種の葉を日に当てたあと、煙でいぶして作ります。

採集記録(出典)

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